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Nikon D200という名物

前回書いた写真展の表彰式にて、わが家にある唯一のデジカメ、SONYのα6500を破損してしまいました。

カメラを入れたグレゴリーのザックが、車の助手席から落下。

ピンポイントでα6500のフラッシュ部分に直撃したようです。

困ったっことに、フラッシュが飛び出た状態で元に戻らなくなってしまいました。

普段から使っていない機能なので、いっそのことアロンアルファで固めようかとも思いましたが、とりあえずガムテープで補修。

ですが、思ったよりもバネの威力が強く

「びょょ〜〜〜ん」


とカエルのように飛び出てきます(笑)。

邪魔だし、勝手にフラッシュたいてしまうし・・・めちゃくちゃストレスです。

修理するにもSONYストアで聞くと、少なく見積もっても2〜3万円!もするそう。

「もっと古いデジカメで修行しなさい・・・」


写真展の授賞式でカメラが破損・・・これはカメラの神様のお告げか。

痛い出費ですが、同じぐらいの金額を出すなら・・・と、ずっと気になっていたCCDセンサーのカメラを探すことにしました。


もともと狙っていたのが、Nikon D80とD200。

特に、D200はネットのレビューでも評価が高いので気になっていました。

CMOSセンサーに比べて、フィルムカメラの質感に近いと言われるCCDセンサーを搭載したD200。

2005年12月発売ですが、発売前から人気があった機種で、発売後も評価は高く、当時「カメラグランプリ2006」のグランプリも受賞しました。

そんなカメラが、某オークションサイトでいまや2万円弱で買えるのです!

しかも、ぼくが見つけた個体は撮影枚数がたった800枚!

特に誰と競ることもなく、すんなり購入できました。

当時、喉から手が出るほど欲しかった人たちからすると、夢のような値段ですね。

届いたカメラを見て、ニンマリ。

めちゃくちゃカッコ良いじゃないですか!

念願のD200

ジャンクで購入したAi Nikkor 50mm F1.4を装着します。

ちなみに、このレンズ。

クモリありで某カメラ屋で3,000円でしたが、家で拭いてみたらピカピカになったラッキーレンズです(笑)。


D200の主な仕様は、オフィシャルHPに詳しいので、こちらをどうぞ。

性能のレビューは、僕よりもカメラに詳しい方々が、各種サイトやYoutubeに沢山してくださっておりますので、ここでは致しません。


ここからは、完全に僕の主観で話をします。

このカメラ、まさしく”名物”と呼ぶに相応しい逸品です。

古来、日本刀は武具としての評価以外にも、芸術的な評価、歴史的な評価を包括して考えられ、格付けが行なわれてきました。

桃山時代には、豊臣秀吉が本阿弥光徳(ほんあみこうとく)を刀剣極所(とうけんきわめどころ)に任命し、公的な日本刀の価値が可視化されるようになります。

その後、本阿弥光忠(ほんあみこうちゅう)により『享保名物帳』が編纂され、記載された名刀は”名物”(めいぶつ)と呼ばれるようになります。

刀鍛冶が命を吹き込んだ名刀のように、手にした瞬間に吸いつくような感覚があるD200。

シャッターを切った瞬間の切れ味も鋭い。

間違いのないメイブツです。


名刀は名刀ゆえに、剣士を選びます。

D200に認められるには、ぼくの腕ではまだまだ。

修行あるのみです。


吹雪に射す一瞬の光 (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.8)
吹雪の中を駆け回る (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.8)
ホワイトアウト (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.8)
シゼントトモニイキルコトのソガイさん (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.8)
冬のハルニレ (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.4)
ナナカマド (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.4)
岩見沢の夜 (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.4)
家の近くにある小山にて (Nikon D200 / Nikkor 50mm F1.4)


使用したレンズは、50㎜1.8と1.4。

色の落ち着き具合が、なんとなく35㎜フィルムライクな気がします。

最近、「(フィルムの)現像費が高い!」と妻に怒られた身として、D200はまさに打ってつけの最高機。

このカメラで、冬の心象をどうスケッチするか。

模索は続きます。

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