私の転職体験記
今月から新しい会社で水の分析者として働くことになりました。始めての転職活動。のらりくらりと準備をしながら、トータル2年ほどの時間がかかりました。
そんな私の転職体験記を皆さんに共有できたらと思います。
転職を考えた理由
前職では食品の分析業務を行っていました。具体的には、食品の中に有害物質がないかの検査を行っていました。
私が転職活動を意識し始めたのは、お世話になっていた先輩が会社を辞めてしまったタイミングです。その頃は、転職したいとは思っていませんでしたが、漠然とした不安がありました。当時はコロナ禍で、激動の世の中でも柔軟に生き抜くためには、普段の仕事だけではなく、なにかスキルを身につける必要があるのではと考えていました。
(今考えると深刻に考え過ぎてました。。)
資格取得
どこでも通用するようなスキルを身につける必要があると考えた私は、資格の勉強をしようと思いました。取得した資格は下記の通りです。
・ITパスポート
・基礎情報技術者
・FP3級
・統計検定2級
結論から言うと、面接で資格のことを聞かれることはほとんどありませんでした。資格があったから選考を進めたと感じたことはなかったです。
それよりも面接で大事なのは、「会社と自分がマッチするか」「面接官が自分と働きたいと思うか」だと感じました。会社にもよると思いますが、マッチ度が同じぐらいの人が複数人いた時に、プラスアルファで資格を持っている人が少し有利になる程度なのではと思います。
また、資格勉強を通して、勉強することを楽しいと感じる自分に気づくことができました。社会人になり、学生の頃にあった定期テストがなくなり刺激がないと感じていたのですが、資格勉強を通じて、新しい知識を身につける楽しさに気づきました。
自己分析ワークショップの参加
転職活動をするにあたり、自分が今なにをしたいのかわからなかったので、半年間自己分析ワークショップに参加しました。ワークショップでは、心理テストを用いて、自分の考え方の型を理解したり、自分の性格の癖を理解することができました。
またこのワークショップは、この性格の人はこういう仕事が向いているといったように、仕事を選ぶ上での選択肢を増やしてくれました。私が勧められた職業は「教師」だったのですが、ただ教師を勧めるのではなく、「自分の知識を他人に教えること」にやりがいを感じる傾向にあるので、「教師以外の仕事でも意識的に新人の研修などの業務を行なった方がいい」と、具体的なアドバイスをいただきました。
このワークショップを通じて、教えることをやりがいに感じる自分に気づくことができました。
私が参加したワークショップはこちら
とりあえず見てみる・やってみる
アプリの作成
また、興味があったアプリの開発も行ってみました。プログラマーの友人がいたので、手伝ってもらいながら、簡単なtodo管理アプリを作成することができました。
実際にアプリ開発をする前は、コードを記述したり、IF文などのコードの条件式を考えるのが主な仕事だと思っていましたが、実際にはコードを記述することは少なく、Webページやchat GPTにあるコードをコピーして引用したり、動作しない時にバグの解消を行うといったことが多かったです。バグの解消作業は少し訂正して、動作の検証作業を行うことの繰り返しで、予想以上に地道で大変な作業でした。
IT系の転職イベントに参加
IT系企業にも興味があったので、IT系の転職イベントや、見学会にも参加しました。
私の前職は官公庁系の仕事をしていましたので、IT会社の雰囲気には驚かされました。オフィスには観葉植物が数多くあり、端には休憩用のバーカウンターのような場所。そこには数多くのお酒が。と前職ではありえない光景が広がっていました。
また、前職では社長には会ったことがありませんでしたが、そのIT会社の説明会では社長と30分程度お話しさせていただき、IT企業の敷居の低さを感じました。
資格勉強を通して、プログラマーなどのIT業界にも興味を持つようになりましたが、私個人としてはアプリの制作をやってみて、またIT会社を見てみて、実際にメインの業務としてIT関連の仕事をするのは、少し違うかなと思いました。
「IT関連はメインの仕事というよりも、分析業務の中で少し業務改善を行う程度でいいのでは」と気付くことができました。
仕事を探す上で重要と思ったこと
上記述べてきたような経験を経て転職活動を終えた今、仕事を探す上で重要だと思うことがあります。
それは、
本当に自分がやりたい仕事を見つけること
です。
「やりたいことは、これ!」と断言できる人もいるかと思いますが、私はずっと何がやりたいかわからずにモヤモヤした時間を過ごしていました。正直、これは自己分析ワークショップを通しても見つけることができなかったですが、色々な経験を通して、徐々に自分自身について理解が深まったと思います。
具体的には
「自分が分析業務が好きということ」
というように、ぼやっとしていた理解が
「分析作業というより分析を通じて数値を出したりグラフ化する業務が好きということ」
「その数値やグラフをもとに考察したり、分析法を改良できないか検討することが好きということ」
というように、かなり具体的に自分が何を好きか確信を持てるようになり、次の職場を決めることができました。
なぜ、私がやりたい仕事を見つけることができたのか。自分なりに考えたところ、資格勉強や自己分析ワークショップや他業種を見たりなど、会社の業務以外のさまざまなことにも触れていたことが大きかったのではと思います。
ほとんどの経験がその時は身を結ばず、無駄に終わったと思っていました。しかし、それらの経験を通して
「自分ってこういうものに興味があるんや」
「こういうものも好きなんや」
「あ、意外にもこれは嫌いなんか」
と、新しい自分に気づくことができ、それらの積み重ねによって、本当に自分がやりたいことを見つけることができたと思います。
そのため、みなさんにも、
行ったことないところに旅行に行く
食べたことないものを食べてみる
運動が苦手だけどランニングしてみる
寝る前にヨガをしてみる
カレーが好きなのでナンを家で作ってみる
本を読んでみる
観葉植物を育ててみる
などなど、どんな小さなことでもいいので、やったことがないことにチャレンジすることをおすすめします。その時に「自分がどう感じるか」を大事にしてください。それを積み重ねることで、新たな自分に出会えるはずです!