先が見えないとき、それでも行動し続けるために必要な考え方:『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』
『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』(JAXA宇宙飛行士 古川聡、マイナビ)
世界にはさまざまな職業がありますが、その中でも、失敗すると自らの命に関わるという観点から、リスクが高い例として、航空機パイロット、宇宙飛行士があると思います。
彼らはどのようにリスクやストレスと向き合い、日々訓練しているのだろうか?と興味があり、読んでみたのがこの本です。
学びのいくつかを以下でご紹介します。気になった方は図書館、本屋さんなどで手にとってみてください。
先が見えないときは、プロセスを楽しむ
● 先が見えないときには訓練自体を楽しんでしまえばいい
● 待つことも仕事
宇宙飛行士はなぜ待つことができるのか
本書の著者、古川さんは東京大学医学部を卒業後、東大病院外科で医師として勤務した後、宇宙飛行士選抜試験に合格。12年間の訓練期間を経て、国際宇宙ステーション(ISS)へ飛び立たれたというご経歴です。
宇宙に行きたくて宇宙飛行士になったのに、宇宙に行くことなく、地球上で訓練を続け、自身にチャンスが巡ってくることをひたすら待つ。なぜ、途中で心が折れることなく、(素人目線からすると)下積みのような、訓練を続けることができるのか?
他にできそうな仕事のあてがない人であれば、そのような環境で耐えるという選択をすることも理解できますが、古川さんは医師です。どのようなマインドセットで訓練の期間を過ごしていらっしゃったのか、私には非常に興味がありました。本書の中で、古川さんは下記のように語っておられました(全文は、ぜひ本書の中で楽しんでください)。
● スキルを磨き、幅を広げることでチャンスをつかむ確率を上げることは、有効な戦略
●あまり好きでないことや、強制されたことを長く続けることは難しい
● なぜ自分はがんばっているか、その原点を見失わないことが大切
● 出来事をどう捉えるかは「くせ」のようなもの
● 起きたことに意味を与えるのは自分
【おまけ・感想】
結果だけにとらわれるのではなく、プロセスを大切にする。自分にできることだけに、自分のパワーを集中するように努める。
転職市場が非常に盛り上がっている昨今ですが、自分は何をしたいのか、なぜ自分はがんばっているのか振り返りながら、日々精進したいと思います。
下記の記事を思い出しました。
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