worldwidewebはとても興味深い
WorldWideWebについて
このnoteの記事はもちろん ブラウザを介して閲覧できるウェブサイト。その仕組みは1990年にティム・バーナーズ=リーよって開発されました。しかしその用途は今とは少し異なり、"ある問題"を解決するために生まれたようです。
※ここからはこちらの記事の翻訳を抜粋していきます。
ジュネーブ郊外にある欧州原子核研究機構CERNは、約1万人の物理学者とサポートスタッフがおり、私たちの世界とつなぎ合わせている粒子との関係について実験しています。その間、膨大な量のデータが生み出されています。
1980年にイギリスの物理学者ティム・バーナーズ=リーはCERNのコミュニティに参加したときすぐに”問題”があることに気づきました。
実験データとそれに紐づく文書は、さまざまな形式でさまざまなコンピュータに保存されていました。そのため、ある人の研究に関連する情報をすべて追うことはほとんど不可能でした。つまり実質多くの情報が失われてしまっていたのです。
これが"ある問題"です。
この問題を解決するアイデアがウェブでした。
ティム・バーナーズ=リーはすぐに異なるソース間での情報のリンクの必要性に気付き、ENQUIREと呼ばれるハイパーテキストシステムを作成しました。
ENQUIRE は、世界を理解することから家庭内の問題を解決することまでの必要なすべての情報を提供すると主張していた 19 世紀の風変わりなハウツー本「Enquire Within upon Everything」から着想を得たものです。
ハイパーテキストとは?
1960年、アメリカのエンジニアであるテッド・ネルソンは、Xanaduと呼ばれるプロジェクトを考案し、リンクという文章同士の繋がりを説明するために「ハイパーテキスト」という言葉を最初に造語しました。システムは完全に実装されることはありませんでした。
2014年4月に公開された「OpenXanadu」の様子。
OpenXanaduで文章を表示すると、画面中央に配置され、左右4列に引用元が表れる。
「Software "Xanadu" that took 54 years to develop was finally released, what is its secret ambition?」gigazine.net Jun 10, 2014 06:00:29 in note Posted by logu_ii
WorldWideWebの主要な構成要素
・uniform resource locator URL
すべての情報源(現在ではウェブページとして考えられているもの)が標準的な形式で唯一のアドレスを持つシステムを提案しました。
・ハイパーテキスト転送プロトコル HTTP
インターネット上の文書をリンクする方法として、あるページと別のページの間を簡単に移動できるようにしました。また、文書を読みやすい形式で表示するソフトウェア、すなわちブラウザも作成しました。
そしてティム・バーナーズ=リーはシステムがCERNを超えて拡張されることを想定し、このプロジェクトをWorldWideWebと呼びました。
WorldWideWebについて調べた理由
一部抜粋しながら翻訳させていただいた元記事に書いてありますが
Berners-Lee has been quick to acknowledge that many of the ideas behind the World Wide Web did not originate with him, and some of the essential elements of the web were in place by the time he began working on it.
"ワールド・ワイド・ウェブの背後にあるアイデアの多くは彼自身が発案したものではなく、ウェブの要素のいくつかは、ウェブに取り組み始めた頃にはすでに存在していた。"
ということでWorldWideWebは決して新しい発想ではありませんでした。しかし現在にも脈々と受け継がれるほどの技術です。その理由を知りたいと思ったため調べていきました。
どうしてWorldWideWebが今も他の全く違ったアイデアにうめつくつされないのか。調べた自分なりの見解として、
・多くの人が理解できるシンプルさ
・多くの試行実験の中で生まれたから
この試行実験というのはWorldWideWeb projectだけでなく背後の数多のハイパーテキストシステムやprotocol・コンピュータそのもの…これらの試行実験が身を結んだのがWorldWideWebという瞬間だったと思いました。
さらにこちらの個人ブログで調べた情報を記事にしています。
WorldWideWebの魅力
ここからは個人的なWorldWideWebに魅入られた者がそのポイントを紹介するコーナーです。
・Typography
ご存知の方も多いかと思いますがWorldWideWebというアプリケーションはNeXT社が作ったNeXT cube上で作成されました。ということはWorldWideWebというよりNeXT Computerのフォントが魅力ってことじゃないか。と思われると思いますが全くその通りです。しかし!WorldWideWebはまさにNeXT cubeで作られているというところこそが魅力ポイントなのです。
さてNeXT cubeの話はまたの機会として、フォントはこのような感じでレンダリングされます。
"30年前に書かれたブラウザで自分たちのブログが表示されているのを見ると、かなり驚きます。HTMLの力を証明するものです。WorldWideWeb のブラウザウィンドウには多くのジャンクなマークアップがありましたが、自分たちのウェブサイトの内容をはっきりと読み取ることができました。"(原文翻訳)
2019年2月、WorldWideWebの開発30周年を記念して、オリジナルのWorldWideWebブラウザを現代的なブラウザの中に再構築した時の開発ブログ「CERN day 2」Published 13-Feb 2019より
とてもいいですね。自分はnoteを書くとき(仕事ではあまり気にならない)「ジャギイ」が気になってしまい、申し訳ないですがwindowsでは一文字も書き気が起きません。しかしWorldWideWebのフォントは一味違います。この「ジャギイ」いや「段差」がとてもいい。ディスプレイにものすごくマッチしていると 本物を見たわけではないですがそう感じます。
・味気ないページもカッコよく見える(自分には)
こちらが自分のサイトでとてつもなく味がないです。
このサイトへWorldWideWebでアクセスすると
細くスマートに余計なものが一切削ぎ落とされました。
またプロフィールとwikiを開いてみました。プロフィールは謎のパディングで寄っていますがwikiの方は読む分には問題なさそうです。
・cernのサーバにアクセスできるってカッコいい(自分には)
さてというわけでWorldWideWebの魅力というより「2019年2月、WorldWideWebの開発30周年を記念して、オリジナルのWorldWideWebブラウザを現代的なブラウザの中に再構築した」アプリが面白いという紹介な気がしますが、当時生まれてもいない自分が擬似体験できるというだけでありがたくそして面白い!ということでしょうか。
だんだん文体が崩れてきて参りました。慣れないことをするというのはこういうことかという感じがしますが終わりにしようと思います。
この記事を読んでいただいてWorldWideWebを体験したい!という方は
こちらから飛んでいただけると当時のブラウザを知れるかなと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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