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店舗付き住宅ってどう?

アトリエと住まいを一緒にするには、4人が暮らす住居スペース+αが必要。
広さでいうと二世帯住宅というのもあるが、キッチンや浴室など、2つもいらない設備が無駄になってしまう。

そこで店舗付き住宅も射程に入れる。家族経営で小さな商いをやっていたような物件。一階が店舗でその上に住居といった作り。

気になる物件として見学したのは、こんな物件。

元・写真屋

重量鉄骨造3階建て。築30年。1F店舗、2Fは洋室22・11.2・14.4畳の3部屋、外階段から入る3Fは4LDKで総建物面積は300㎡以上。

とにかくデカイのと、雨漏りしたところがあったり、設備が古いので修繕箇所が全体に及びそうな、なかなかのハード物件。でも鉄骨の柱は立派で、まだまだ直せば何十年も使えますよ、と不動産屋の担当者。

駅からはバスだが、近くに大きな団地群があるため、目の前がバスロータリーになっている。周辺には古い商店や喫茶店があり、大きな雑木林があって、昭和の風景。

店舗裏手
2階。洋室22畳。防音室になっていて、映像上映できる大きなスクリーン。ミニシアター開けそう。。。
雨漏りが、、、

元・美容院

築40年。RC造の6LDK、160㎡弱。1階は美容院、2階、3階が住まい。最寄り駅からは徒歩20分。ビルトインガレージに2台、外に2台と駐車場がたっぷり。角地。屋上もあって、見晴らしは良い。
周辺の環境や、街として住みたいか、と言われたら、うーむ。

レトロな1階の店舗
シャンプー台もそのまま
住居部分
リビング

元・酒屋+クリーニング屋

築37年(増築部分は築30年)。鉄骨+木造の3階建。店舗+倉庫+7DKで、260㎡ちょっと。店の前は駐車場で4〜5台は停められそう。最寄り駅からはバスで6~7分。

1階で酒屋とクリーニング屋を営んでいた物件。増築のときは1億円くらいかけたそうだ。2階には防音室もあって、お酒はたっぷりあるし、友人知人が集まってカラオケ大会などやっていたんだろう。

80代の元店主が一人暮らしだったが、手放すことになったそう。

酒用の冷蔵庫が剥ぎ取られた酒屋店舗部分
クリーニング店の店舗があった場所
おじいさんが一人で住んでいた1階部分
住居部分から店舗をみる
奥がカラオケルーム
3階の洋室


内見はしなかったけど、元・シャンソン喫茶、元・漢方薬局、元・診療所なども外観だけ確認。

店舗付き住宅でほぼ共通しているのは、店主が高齢化したが店を継ぐ人がいない。店を畳んでもっとコンパクトな家に引っ越す、というのが売却の理由。
そのため建物自体、店主とともに年を重ねたものが多く古い。店舗部分は完全にスケルトンにして、リノベーションする必要があるが、住居部分も結構傷んでいる家が多かった。
住居と同時に広々としたアトリエや倉庫スペースが得られる、という魅力はいっぱいだが、リノベーションには費用と根気が必要そうだ。

そして自分たちが高齢化したとき、これだけの大きさのスペースを維持できるのか、という一抹の不安も。


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