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ひとつだけ進化する勇気
ひとつだけ赤くなったピーマン
いったい、このこに何が起こったのだろうか。それは謎に包まれている。
赤くなったら日持ちしないので、早めに食べた方がいいとのことで、さっそく、いただくことにした。生のまま少し食べてみたら、苦みが抑えられていて甘かった。
7個入りの大袋の中に一緒にいたのに、気づいたらこの子だけ赤くなっていたのだ。ひとつだけ、赤くなるのには、さぞかし勇気がいったことだろう。
ひとりだけ、周りと違うことをする。
ひとりだけ、周りと違う意見を言う。
ひとりだけ、周りと違う姿形である。
とかね。
ひとりだけ、周りと違うことをするのには勇気がいるなぁと思う。
周りと違わないように、出すぎた杭だと言われて打たれないように。
とかね。
いつからか、気づけばそんな風に思ってきたように思う。
いや、思わされてきたのか?
そういう空気感が漂う場所で教育を受け続けてきたからなのか?
とはいえ、もう、いい加減大人なので、
その考え方をしないという選択もできると思うんだが。
なかなか、そうはいかないんだな。
ひとつだけ、、、
ひとりだけ、、、周りと違う主人公の物語が思い浮かんだ。
『スイミー』とか、
『みにくいアヒルの子』とか。
『スイミー』は、その色の個性を活かして周りのみんなと協力して大きな魚に立ち向かう話。
『みにくいアヒルの子』は、みにくいアヒルとバカにされていたけれど、成長したら美しい白鳥になった話。
ここからみるに、その他大勢と同じでいるよりも、たったひとりだけ、たったひとつだけの何か特別なもの。そういうのを持っていた方が、最後には笑えるとか、活躍できるみたいなイメージがある。
たとえば、周りの人と違う何かで、ひどく落ち込んだとき。
とても、それがいつか素晴らしい何かに進化するとは思えないこともあるだろうけど。
赤くなったピーマンも、甘みが増していていい味をだしていた。
どっちがいいとか、悪いとかないけど。
自分ひとりだけ周りと違う、と感じて落ち込んだときは、
それはきっと、そこに特別な何かがあるってことだろう。
その特別な何かは、ひょんなことで進化してくれるかもしれない。
ものの見方を変えることで、進化してくれるかもしれない。
たったひとりだけ、たったひとつだけの何か。
進化するのが楽しみになりますように。
↓ちなみに、赤くなったピーマンは食べられるそうです。