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紫の夜を越えていこう(スピッツの曲に励まされた話)

15年くらい前のこと。
今も思い出すと怖くなる。
こないだ見た夢の影響かも。
「扉をドンドンドン!!」と、叩かれる夢。
もう二度と会うことはない人。
もう二度と会いたくもない人。

心に扉があるとしたら、その扉を無遠慮にブチ開けようと「ドンドンドン!!」と「開けなさいよっ」叩いてくる感じのエネルギーで迫ってくるのが、怖かった。職場で、ずーっと「ガミガミガミガミ」言っている人だった。当時の私は、自分を守るので精一杯だった。

ずっと思い出さないようにしていたのだけれど、偶然にもイメージワークで「過去の傷を癒す」というテーマに向き合う機会を得た。

イメージの中で、沢山ある扉のどの扉を開けて向き合うのか、を決める時のこと。夢でみたように「ドンドンドン!!」外側から激しく叩かれているドアがあった。

「うわぁ、、、ぜったい開けたくない。。」開けたら、いるよ、ぜったい。だけど、開けなくてはならない。

覚悟を決めて、開けてみると、そこにはやっぱり、名前も言いたくない【あの人】がいた。相変わらず、開けた瞬間からから「ガミガミガミガミ」言い続けている。

「その人の様子を観察してみましょう」というガイドの声のいうとおり、安全な場所からその人の様子を観察してみることにした。

しばらく観察している内に、その人の大きさが次第に小さくなっていった。そして、その人は「本当は淋しいのだ」ということが、分かった。「ガミガミガミガミ」としか言えなくなった理由が、どうやらあるっぽかった。

ほんの少しだけ、その痛みが見えた気がした。

イメージの中で、扉の外にいたその人とお別れするとき、握手したい人はして、ハグしたい人はしてという、ガイドの声が聞こえた。その人が「ガミガミ」しか言えなくなってしまったことに、ほんの少し同情はするけれど、ハグとかはしたくない。どうしても。

「どんな光を届けたいか、オーダーしてください」と、ガイドがいう。私は、漆黒の強い光が欲しいとオーダーした。闇には、闇を。と、思ったのかもしれない。

実は、観察している途中に感じたことがあった。あの人は「マレフィセント」だったのだ。だから、それに負けないようにするには、自分自身を守る防衛術を繰り出すには、もっと強くて黒い光が必要だと思った。

降り注いだ黒の強い光は、少しずつ濃い紫色に変化していった。グラデーションのようになってきて、ちょっとキラキラしてきて、結構きれいだ。

その黒色と紫色の強い光で、マレフィセントは、ディズニー映画の最後に悪役がいなくなるような感じでいなくなった。(実際のマレフィセントの最後がどうなるかは、知らないけれど)

紫の夜を越えて行こう

そう思った。

ここからはもう、怖い思いはしなくて済むだろう。
なんてったって、黒と紫の光を浴びて浄化することができたんだから。

もし、また怖くなる時が来たら、黒と紫色の光がとても綺麗で、その光が味方であることを思い出そう。それはもしかして、闇の魔術に対抗するための闇の防衛術なのかもしれない。

ハリーポッターの「エクスペクトパトローナム!!」守護霊の魔法も大好きだけれど、やっぱり闇の防衛術も必要だと思う。

なんて、ちょっとハリーポッターの見過ぎかもしれないけども。

少し動くのも恐れてた日々突き破り

紫の夜を越えていこう いくつもの光の粒
僕らも小さなひとつずつ

なぐさめで崩れるほどのギリギリをくぐり抜けて
一緒にいてほしい 遠くまで潤みはじめた目を開いて

紫色の夜を越えて

紫の夜を越えて スピッツ




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