目に見えない世界があることを ほんの少し実感してしまったかもしれない
仕事を終えて買い出しにいった帰り、マンションの1階にエレベーターが止まっていた。「開」のボタンを押したら、一瞬おそかったようで、上の階に呼び出されていってしまった。その呼び出しは、3階からだったようだ。当然、3階の人が乗って降りてくるのかと思いきや、誰も乗ってこなかった。
怪奇現象か?
あやかしか?妖怪か?
頭の中で「世にも奇妙な物語」の、あの音楽が流れはじめる。
いやいや、ダメだダメだ!
そういう怖いことを考えることは、やめよう。
きっと、こうだ。
3階の人がエレベーターのボタンを押したんだけど「あ、忘れ物したっ」とかで、家に戻ったために、乗ってくる人がいなかったんだろう。
そ、それとも、誰ものってこなかったように見えていたのは私だけで、見える人にだけみえる、見えない存在の何かがのっていたとか、、、。
いやいや、そんな妄想をするなっ!
怖くなるだけでしょうがっ。
もう、こういうことにしておこう。
エレベーターはきっと、ちょっと3階に行って帰ってくるっていうウォーミングアップ的な運動をしたかっただけなんだろう。
寒かったし、ときどき動かないと、金属が冷え切ってしまうから、ちょっと動いておかなきゃってな具合で、ちょっと3階まで行って帰ってくるかな、という軽い感じで運動をしていたんだよ、きっと。
怖いことは、考えないようにして、
そういうことに、しておこう。
といっても、怖いこと考えちゃうんだけども。
わたしの目に見えないだけで、そういう見えないものの世界はあるのかもしれない。なんて、アニメ『夏目友人帳』の見すぎかもしれないけれど。