好物とアレルギーのせめぎ合いの話
わたしには、合わないってわかっていても、どうしても嫌いになれないやつがいる。
いっそ嫌いになれたらいいのに!そう思わせてくるやつがいる。
茄子だ。
・わたしは茄子が好きである。つるんとハリのある紫色の表面、その奥に隠されたみずみずしい実と、料理の旨味を全て吸い込んだようなジューシーな味わい……
煮てよし、焼いてよし、揚げてよし。和洋中と、多国籍な料理と気軽に相性の良くなれる茄子。なんて気さくないいやつなんだ!
派手さはないが、誰とでもフランクにパーティーを組める茄子。なのに