「ハンドボール関係人口」を増やすには?
ハンドボールから完全に離れてしまう人々
あけましておめでとうございます。
2023年になりました。
みなさん心機一転、新しい年への挑んでいく決心をしているところかと思います。
私もこの年末年始は久しぶりに実家へ帰省しのんびりと過ごしています。
さて、年末年始は多くの競技で全国大会が開かれていますよね。
サッカーやラグビー、駅伝、格闘技、バスケットボールなどなど。高校生や大学生が高いレベルで鎬を削るこれらの大会、彼らは5年後や10年後にどんな生活を送っているのだろうとふと思うことがあります。
私たちハンドボール選手も人生の転機では競技を辞めるという選択をする選手は少なくありません。いわゆる引退というやつです。就職するタイミングで競技から離れたり、大学に進学したタイミングで離れたり、中にはもっと早い段階で離れる人もいますよね。
私は基本的に競技スポーツはいつでもやめたらいいと思っていますし、1つの競技にとどまるべきとも思っていませんが、たとえばハンドボールの目線で言うと、ハンドボール競技から完全に離れてしまう人が多いと言う事実は非常にもったいないと思ったりします。
そこで今回は、競技からは離れたがハンドボールになんらかの形で関わり続けてくれている方々を「ハンドボール関係人口」と勝手に名付け、それらをどのようにしたら増やしていけるのか、考えを巡らせていこうと思います。
身近にも実際にさまざまな理由をもとに競技から離れてしまい、メディア露出が少ないハンドボールにそのまま触れないまま経験者にも関わらず「ハンドボール関係人口」としてもカウントされない人が多い気がしています。
ハンドボールを「生涯スポーツ」へ。
よく聞く大人になってハンドボールから離れてしまう原因として
「社会人になってプレーするチームがなくなった」
「体力的にハンドボールできなくなった」
この辺が多い気がしています。
そしてその課題感をすでに協会は感じています。
このデータの通り、高校を卒業した時点で80%の登録者が離脱してしまうと言います。
これらの原因として、ハンドボールが彼らにとって「辛く、大変で、きつく、勝負の世界」であることが大きい気がしています。あくまで私のハンドボール人生で知り得た情報でしかありませんが。
たった数ヶ月競技から離れただけ、パフォーマンスは圧倒的に低下します。
走って跳んで投げれて初めて成立するハンドボール。逆に言うとプレーし続けていないと競技として面白みを感じられるほどプレー出来ない難しい競技なのかもしれませんね。
ハンドボールのコート40mを走らなくてもいい、ジャンプシュートのように跳ばなくてもいい、大きくて硬いボールを投げなくてもいい、でもハンドボールができる。そんな環境があれば最高じゃないですか?
走らなくていい、跳ばなくていい、投げなくていいハンドボールはいかが?
実は以前にnoteで取り上げています。
デンマーク留学中によく見かけたこの仕掛けはイメージで言うと「Handball for Children」といった感じで、子どもたちのスケールに合ったハンドボールです。
ただこれを大人がやるとどうなるのか、コートが小さく感じる=走らなくて良くなり、ゴールが小さくなる=跳ぶ必要がなくなり、ボールが小さくなる=誰でも投げられるとなるわけです。
ちなみに、GKが常に攻撃参加するため攻撃側はいつも一人多い状況。4:3(1GK)という構図が基本。
実際にプレーしている様子を見てみてください。
既存のフットサルコートでもできますし、コートをさらに小さくしてプレーすることも可能です。
しっかり、令和元年には日本でも大会が開かれています。
「北日本ストリートハンドホールフェスティバル in はなまき」
この大会はかなり強度が高い気がしますが…笑
また、熊本世界選手権でも。
こういうのやりたいですよね。
実は一度つくば市で実施したいと思って動いていたのですが、コロナが流行していたタイミングだったので残念ながら断念してしまったのです…。
どうせやるなら人目に触れる場所で。
年始にアウトレットへお出かけした時にふと周りを見回して思ったんです。
「人多いな」
加えて、ベンチには買い物につきあいきれないパパの姿が。
「これ、併設されてるコートでストバスとかストハンやれたら皆んな観にきてくれるのかな」なんて思うわけです。
仮にそこに人が集まれば、コートの壁にはスポンサーを掲げることができたり、飲食販売できたりする。
その競技に陶酔しているわけではない人も巻き込んで、目の前で激しいエキサイティングな試合や、子どもたちのほほえましい試合を10分でいいから見る機会があれば….。
北陸ならショッピングモールにある広めのスペースさえあれば開催できるはず。
この辺は気合い入れたら本当に実現できそうだなって思っています。
スポーツって非日常だからこそ、日常に必要だと思っています。
だって、日常が続いたら疲れちゃいますもん。
ワールドカップがあれほど盛り上がるのも、深夜まで起きて日本が勝ったら大騒ぎする「あれ」が非日常だからですよね。
ショッピング×スポーツが、アウトレットへ買い物に行くという「ザ・日常!!!」みたいな景色に風穴を開ける一つの方法だと思うのです。
そんなことに興味がある企業の方はぜひ富山ドリームスにお声がけください。←ちゃっかり宣伝。笑
どうでしょう。そんな感じでハンドボールと地元チームの使い方次第で身近にハンドボールが溢れる様子を想像できませんか?
魅力は絶対にある。それをどのように伝えるかだと思うんですよね。
この一年でその辺も考えていきたいですね。
身近にも実際にさまざまな理由をもとに競技から離れてしまった人がいて、現状メディア露出が少ないハンドボールに触れない機会が長期化し、頭の中からハンドボールがなくなってしまう人が少なからずいると思っています。
そんな人たちも元はハンドボールをプレーし、愛してくれた人が多いはずです。そんな方々を少しでもハンドボールを通してエキサイティングな生活を送れないかなあと思ったのが今回の記事執筆の動機です。
長くなりましたが今日はこの辺で🫡
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富山ドリームス#22 森永 浩壽(もりなが こうじゅ)