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写真で、この街の「温」を見つけよう!「温 THE 池上フォトウォーク」開催レポ

「池上」
と聞いて、なにを思い浮かべますか?

「あれでしょ、あの、井の頭線の下北の隣の。」
はい、それは池ノ上です。惜しい。

「あー、はいはい、元NHKの、時事問題をわかりやすく解説してくれるあの人ね。」

はい、それは彰さんですね。
正解です。大正解。

なのだけど、今日お話ししたいのは、ちがう池上なんでして。
そう、大田区にある池上、という街のことです。


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この池上という街、ちかごろなんだか注目されてます。

2021年6月19日放送の、テレビ東京「出没!アド街ック天国」で紹介されたり。
2021年10月号の雑誌『散歩の達人』で、蒲田・大森と並んで取り上げられたり。

メディアで紹介された影響もあってか、2,3年前まで駅前はおじいちゃんおばあちゃんばかりだったと思うのだけど、さいきんでは若者の姿も目にするようになってきました。

以前の家が近かったものだから、僕も2年前くらいから、池上という街に通うようになりまして。
最初はモスバーガーで作業してるだけだったんですが、駅前にできたSANDOというカフェに通うようになったり、池上本門寺あたりを散歩するようになったりして、その魅力がじわりじわりと染みてきたんです。

「いい街だ、ここ」

てな具合に。


そんな街で出会った谷口諒くん、黒田愛美さん、天野光太郎さんと、2020年の夏からはじめたのが「池上フォトウォーク」という会。

歴史あるお寺や昭和の香りが残る商店街、映画やドラマのロケにも使われる古民家カフェなど、あまり知られていないけれど写真映えするスポットがたくさんある池上を、簡単なガイドとともに巡りながら、写真撮影をたのしむ、という、なんとも平和な会です。
(過去回の様子はInstagramやTwitterで「#池上フォトウォーク」で検索してみてください。)

不思議なもので、カメラを持って歩くと、何十回何百回と歩いてる道でもあたらしい発見があったりするんですよね。
「え!こんな可愛いレトロな看板あったの!?」とか、
「むかしここって、競馬場だったのか〜」とか。
(そう、1906年から1910年まで、競馬場があったのです。今ではその名残といえば、猫の額ほどの公園につけられた「徳持ポニー公園」という名前くらいなのですが…)

池上にかよいなれた僕らが楽しめるのはもちろん、これまで池上に来たことがなかったという方も、フォトウォークにたくさん参加してくれました。

「京都とか鎌倉に行かなくても、都内にこんなに観光気分を味わえる場所があるなんて!」みたいな、うれしいコメントもいただいたり。ありがたいことに、けっこう好評なイベントに育ってきたのです。


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そんなこんなで、好評だったため5回ほど開催してきたのですが、2021年6月から11月末までの半年間、池上のまちの体温を少し上げるプロジェクト『温 THE TOWN』が開催されるということで、「池上フォトウォーク」も便乗、もとい、コラボ開催させていただきました。

その名も、「温 THE 池上フォトウォーク」。



『温 THE TOWN』のメイン会場である銭湯、「久松温泉(※現在は休業中)」にちなんで、「街が温まるって、なんだろうねぇ〜」と、参加者とともにふけったり、池上のまちを散歩しながら、簡単なガイドとともに池上で写真の撮り歩きをする、半日の企画です。

コロナの感染状況も不安でしたが、無事11月6日に開催。親子連れや池上在住の方、初池上だという方など、さまざまなバックグラウンドを持つ方が10人ほど集まってくださいました。


まずは久松温泉に集合し、自己紹介しつつ「あなたにとって『温』な街とは?」というテーマでちょっとおしゃべり。「人とのコミュニケーションがあること」「温泉があること」など、十人十色の「温」がでてきます。


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そのあとは、デジタル一眼、フィルム、iPhoneなど、思い思いのカメラを片手に、街の“温”を見つけに行きます。

撮られた写真を見てみると、同じ場所を歩いていたはずなのに、撮るもの、切り取り方がまったくちがって、おもしろいんですよね、ほんと。

そんなおもしろさをちょっとだけ追体験してもらうために、参加した皆さんが撮った写真の一部を、ピックアップしてお届けします。



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△KOTOBUKI pouroverさん撮影


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△小野夏葵さん撮影


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△san chacoさん撮影


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△小林弘輝さん撮影


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△asumiさん撮影


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△山中康司撮影


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△小林咲弥花さん撮影


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△谷口諒さん撮影


ひとしきり歩いたあとは、久松温泉に戻って、それぞれが一番お気に入りの写真、「マイベスト“温”」な写真を見せ合いました。講評してくれるのは子どもたち。全作品に対して「おお〜!!(パチパチ)」と感嘆の声をあげてくれる甘々な講評で、みんなほっこり。ここでも“温”な気持ちになりました。


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参加者の方からは、
「東京に、こんなに人のぬくもりがある街があるなんて知らなかった」
「写真を通して、人とのつながりもできたのがよかった」
など、嬉しい感想もいただくことができて、運営メンバー一同、これまたほっこり。

こういうあたたかい場になったのも、池上という街のふところの深さと、久松温泉という場の力あってのことだよなぁ、としみじみ感謝を感じながら、運営メンバーは反省会という名の飲み会に繰り出して行ったのでした。
ちゃんちゃん。


最後に、アイキャッチでも載せた集合写真を再掲。


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これ実は、子どもたちが撮ってくれたのでした。


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この歳で一眼をあつかう撮影力、末恐ろしや…


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さてさて、池上フォトウォークは、今後も不定期で開催していく予定です。
もし興味を持った方は、ぜひご参加を。

そして別に、フォトウォークの機会ではなくても、池上にカメラを持って訪れると、きっとたのしいですよ。
ぜひ池上という街で、みなさんなりの“温”を見つけてみてくださいね。



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山中 散歩/生き方編集者
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