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闘魂、オレ流、ロックスター①

3人のヒーロー

 という出だしで書き始めようかと思ったまではよかったが、以降、筆が進まない。我ながら無理なお題を考えたものだ。
文体であったり、構成であったりがどうにも定まらず、書いては消しを繰り返していた。

 そうこうするうちに時間ばかりが過ぎ、気がつけば10月になっていた。自分の中での締切は9月末だったのに...。
というのも、今日10月1日は3人のヒーローのうち1人の命日だから。なので昨日のうちに書き上げてアップしたかったのだけれども、過ぎてしまったものは仕方ない。とにかく気の向くままに書くことにしよう。

風車の理論

その人の名はアントニオ猪木。日本のプロレスの祖が力道山なら、猪木氏はKing of Sportsを提唱し、プロレスこそ最強の格闘技であると世に問うた人である。
 実際強かった。武勇伝を挙げればキリがないが、筆者が共感した考え方がネガティブな要素を最終的にプラスにしてしまうところだった。
 氏が提唱した理論に風車の理論がある。これは今ほどインターネットが普及していない時代にあって、海外からやってくるレスラーは未知の強豪という触れ込みで日本に乗り込んできたわけだが中には当然「ん?」と思うようなレスラーもいた。
だが招聘した以上はそのシリーズに参加させて各地の興行を盛り上げなければいけない。実力のない外国人レスラーをどうにか強豪レスラーに見えるようにと氏は考えた。
実力が3ぐらいしか無いレスラーを実際の試合では6、7あるように見せる。あえて攻撃を受けたりしてピンチになるように仕向けるのである。すると観客は氏のピンチだと思い込んで大きな声援を送り続けることになるのだが、そこで相手を10の力で倒すことで試合会場を盛り上げるという理論である。
おそらく他の格闘技ではできないやり方で、それは「受け」を前提としたプロレスだからこそできたことなんだと思う。こうして盛り上がっていった新日本プロレスはのちにタイガーマスクブームを巻き起こし、UWF抗争、他団体時代の交流戦を経て現在へと至るわけだが。
 誰もが諦めるようなピンチをとんでもない発想と行動力でプラスに転じさせるその思考力にハートを鷲掴みにされたわけです。ピンチこそチャンスとばかりに豪快に苦難を乗り越えていく様子にずっとワクワクさせられ、すっかり猪木信者になっていた。

引退、そして

引退試合をテレビに齧り付くように見ながら、もうこの人が戦う姿は見れないのだと寂しさを覚えた。昭和のプロレスは今のプロレスと違い、じっくりとした間合いと研ぎ澄まされた数少ない技で試合を組み立てる、いわば「間のプロレス」と言えた。この試合も猪木氏が繰り出した技は少なかった。それでもその技の一つ一つが繰り出されるたびに会場が湧き上がる。それはLIVEでヒット曲を聴いた時の盛り上がりに近いかもしれない。
 かくして氏は最後の戦いを勝利で終えるのだが...って書いてて駄文だわぁ(涙)

とにかくアントニオ猪木が好きってことでご理解ください(笑)
後の2人についてはまた後日🖐️

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