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笑う山上ひかり 撮り手とモデルの関係

ひかちゃん(やまがみ・ひかりさん)はプロとしてグラビアや出版を経験してきた人でいろんな話が早いし手が合う。打ち合わせから撮影完了まですべてアドリブでスムーズに進行できる。すごく気を遣ってくれるし繊細な人だけれど、繊細さが束になって強靭でもある。撮り手をここまで楽にさせてくれる人は珍しいです。

撮り手とモデルって、私の場合は高校の放課後っぽいのが理想です。仲間や恋人と喫茶店に寄ったりするじゃない? 疲れてるんだけどとりあえず楽しいし何も話さなくても適当にぼーっと時間が流れてゆく。それでも別にいいよねって脱力系な関係。

最初の撮影なんてわくわく感もあるし人としてよっぽどヤバいとかなければ無難に行くもんだけどそのあと続くかどうかは本当にご縁。どちらがどこまで大人かってのもあるし写真的な方向性や人としての相性もあるし、お互い時間かけて無事に関係性を育ててモデルとカメラマンとして昇華できることって非常に少ないです。

とくに私なんざプライベートの撮影でモデルをきれいに撮ってあげたいとか魅力を引き出してあげたいとか一切ないから最悪かも。撮影前にSNSぐらいは見ていただくんですけどモデルさんとしては実際そこで自分の写真が展開されてみないとイメージつかないですものね。それにnoteのフォトエッセイのイメージモデルだとテーマによって別々の主演モデルを探すし時間が経って別のモデルさんでリメイクすることもあるからよけいややこしい。慣れてないモデルさんだと愛想を尽かされて当然でしょう。

撮り手とモデルの関係でもっとも大切にしなくちゃいけないことは「信頼と安心」に尽きると思うんです。プロレスにたとえるなら相手が受けられないかもしれない技を仕掛けるのは怖いし受ける自信のない技を受けるのも怖い。ケガしちゃ試合にならないですから。互いに相手を信頼できること。物理的距離が近いという意味ではないですよ。物理的距離は撮影のときとりあえず写真に写る範囲内にいてくれればいいです。笑

ひかちゃんがたくさんの撮り手に好かれているのはそういった適切な関係を築ける人だからでしょう。仕事でもプライベートでも写真とその撮り手と真摯に向き合う。その代わり相手は選んでいるだろうしいい加減な人は淘汰されてしまう。きっと死ぬほど人間そして写真が大好きなんでしょう。

"If they only could waltz, you must know how to waltz - if only fox trot you must know the fox trot and so on" -Nick Bockwinkel

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Special thanks to HIKAri Yamagami

下記はひかちゃんのインスタ。本当に素晴らしい撮り手に恵まれているのがよくわかりますよ。モデルをやっている人や写真を撮っている人には参考になると思います。


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