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vs 杏堂蘭

対戦したいモデルさんが僕には何人かいてその一人が杏堂蘭さんだ。いや喧嘩したいわけじゃない!笑 蘭さん撮るときって自分の中で自分との戦いがあるの。そういうモデルさんって目指してるところがすごく高みだったり写真表現についてストイックだったり。僕も昔はそういうような地点を目指していたんだと思うけど、今は目指す場所もそこへ行くまでのスタイルとかも違うんだと思う。「志和さん? あ~デートポトレしか撮れない人でしょ」なんて陰口も人づてに聞こえてくるしさ!爆 そんなわけでそういうストイックな人を撮るときには自分の中で自分自身との戦いが生じるの。スタイルの異なるリングに上がるプロレスラー? いや異種格闘技戦かも!爆

去年少々厄介な病気になってしまい深夜に血反吐、救急車で搬送されて結局7時間半ほどの手術を受けた。それで退院して初めてとなる作品撮りを蘭さんにお願いした。まだ体力に自信がなかったし蘭さんなら圧倒的存在感と表現力のあるモデルさんなので僕はただシャッターを切ればいいのではないか、土地勘のある茅ヶ崎で、なんていつものモノグサな考えが浮かんでしまったのだ。

案の定僕ね、ほんと何にも指示出してないのこの日!爆
浜についたら落ちてた枝持って振り回したり、蘭さん勝手に自由に動いてくれたから。蘭さんってそれが自然なのね。あのね景色に合わせるんじゃないの。景色を引っ張っていっちゃうの。それが蘭さん。

蘭さんとはねLINEでごくたまーに連絡とるぐらい。SNSはね僕が蘭さんのメインのアカウントをフォローしてるだけで相互フォローもしてない。それでいいの。いい歳して恋愛写真をテーマにしていてデートポトレしか撮れない僕とはスタイルが違うんだから。そういうのも楽しいもんだよ。

モデルってね僕の場合は僕に合わせなくていいんだよ。スタイル異なってぎこちない感じも良かったりするから。「作風が合う写真家にしか撮られたくない」「合うモデルしか撮らない」って人もいるけど僕はあなたさえよければ何でもアリ! 被写体選べない報じる仕事ばかり長年してきたからさ!

最後に一枚だけカメラも変えてふだんの感じでカシャッとね!

蘭さんお付き合いいただいてありがとう!

model:杏堂蘭

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