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Other Scenes 安達玲奈
カメラと写真のWebメディア『MARSH』の連載「カメラ・シーン」に毎回、アイドルグループ・夢みるアドレセンスのメンバーにご登場いただいています。今回は安達玲奈さん。
この日は雨予報で朝早くからどんよりとした曇空でしたが幸いにも撮影中は雨に降られませんでした。安達さんは「わたしは雨女なんですよ」と笑っていましたがどうやら同行の所属事務所の方が晴れ男らしく 笑
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夢アドを撮る人って何人かいると思うんですけど私のミッションでありテーマは「夢アドのいる東京」。事務所さんともそういうお話をしていてどんなにロケーションが良くても知らない場所や関係のない土地では撮りません。代官山は30代の頃ブライダルの仕事で毎日のようにレストランへ通った思い入れの深い場所です。フィリップ・バットンさんがエヴリーヌから移ったばかりのル・プティ・ブドン、そしてマダム・トキ、タブローズ……
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私は東京が好きか嫌いかよくわからないんですけど志和家のあった渋谷に始まり都内だけで10回以上引っ越しをしています。六本木のように十数年住んだ街もあれば自由が丘みたく半年ちょいしか住まなかった街もあります。東京は好き嫌いじゃなくてそこに在るものなんです。当たり前すぎる街なのでメンバーを置いたとき私自身が人として自然にいられるんです。
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夢アドを撮るとき自分の表現は一切関係ないと思っていて。結成時から縁あって初期の頃はライブを撮るたび会場でファンの方からあたたかい声をかけられて撮影者としてそんなグループもファンの皆さんのことも好きにならないわけがないです。だから夢アドを撮るときはただメンバーと写真を見てくださる方に直接会って欲しいという願いしかありません。自分のレンズはそのための「窓」です。それは「カメラ」というツールを紹介する「カメラ・シーン」のコンセプトにも合致します。ストレートに伝えられますから。
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撮影中は休憩と着替えのためカフェに入ったりもしますけどメンバーとはほとんど会話しません。会話してコミュニケーションを取ったほうが表情を引き出せるというのがポートレートでは定石かもしれないけれど私はポートレート撮影をしているつもりは一切なくて夢アドを撮っている、「その人がそこにいる」ということだけを写真に撮りたいんです。会話さえよけいな情報になってしまう可能性があります。
今回はちょっと自分の思っていることをしゃべり過ぎましたが一度は説明しておきたかったことです。
この連載がいつか良い実を結びますように!
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model:安達玲奈/夢みるアドレセンス
タンバリンアーティスツ所属