「筋肉美女」ぱんちゃん璃奈(りな)。 熱血スポーツ少女が疲労骨折で挫折し、高校も中退。 キックボクシングと出会って再生するまで<前編>(2019年3月28日公開。「REBELS.60」インタビュー)
キックボクシング&ムエタイプロモーション
REBELS(レベルス)
オフィシャルインタビュー
ぱんちゃん璃奈(ぱんちゃんりな)
「筋肉美女」ぱんちゃん璃奈。
熱血スポーツ少女が疲労骨折で挫折し、高校も中退。
キックボクシングと出会って再生するまで。
4月20日(土)、東京・後楽園ホールで開催される「REBELS.60」に「筋肉美女」ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が参戦する。プロ2戦目ながら、対戦相手はプロキャリア9戦のSae_KMG(クラミツムエタイジム)。
2月17日の「パンクラス・レベルス・リング1」では、REBELSとの複数試合契約を掛けた「パンクラス・レベルス・トライアウト」で川島江理沙(クロスポイント吉祥寺)と対戦。デビュー戦同士ながら「筋肉美女vs現役女子高生ファイター」として大いに注目を集めた。TOKYO MXではスポーツ情報番組「BE BOP SPORTS」でレギュラーコーナーを設けて対戦を盛り上げ、試合はゴールデンタイムで生中継。デビュー戦としてこれ以上ないほどの注目の中、ぱんちゃんが2度のダウンを奪って判定勝利。強さを見せつけた。
華々しくプロとしてのキャリアをスタートさせたぱんちゃんだが、キックボクシングに出会うまでは波瀾万丈。笑顔の裏に隠した「人生の挫折」を初めて明らかにする。
(*試合写真を追加して、前編・後編に分けました)
取材・撮影 茂田浩司
プロフィール
ぱんちゃん璃奈
(ぱんちゃんりな。本名 岡本璃奈)
所 属:STRUGGLE
生年月日:1994年3月17日生まれ、25歳
出 身:大阪府豊中市
身 長:164cm
戦 績:1戦1勝(2019年4月現在)。KAMINARIMON全日本2018・47㎏優勝、Girls Bloom Cup50㎏優勝
「長距離で一番になる夢」を疲労骨折で断念。
「生きてる意味も分からなくて、フラフラしてました」
リングネーム「ぱんちゃん」はアニメ「ドラゴンボール」の主人公、孫悟空の孫娘「パン」に似ているとよく言われたことから。
「スーパーサイヤ人の血が入っていて、生物として強いと思って、このリングネームにしました(笑)」
ひたすら強さを追い求め「デビューから1年後には日本のトップレベルになる」と目標を掲げるぱんちゃんだが、STRUGGLEに入門し、本格的にキックボクシングを始めてまだ2年。
「2年前の3月1日に入門しました。それまでは将来の夢とかもなくて、何をしていいか分からなかった時期が長かったんですけど、この2年間はとっても濃かったです(笑)」
大阪府豊中市生まれ。2歳上の兄と1歳上の姉がいる。
「末っ子で超甘やかされました(笑)。わがままに育って、こんな感じになりました(笑)」
子供の頃からスポーツ大好き。5歳から始めた水泳は10年間続けた。
「アトピーだったので症状がひどい時だけは行けなかったんですけど、それ以外はずっと泳いでました。でも、元々体が細くて、体脂肪率が8%しかないので、体が全然浮かないんです(苦笑)。水泳は体が大きくて脂肪もないとダメなので、あまり向いているスポーツではなかったです」
受験して大学の付属中学に進学。そこでも水泳部に入ったが、その才能はまったく違う競技で開花する。
「中学校のマラソン大会では、学校の歴代の記録を3年連続で塗り替えました。そうしたら陸上部から推薦が掛かって、中3の9月から陸上部に転向したんです。『本気で一番を目指そう!』と思って、朝も夜も走っていたら、中3の冬から9か月間、シンスプリント(*脛骨過労性骨膜炎。スネの内側に激しい痛みを伴う)の痛みで苦しみました」
激しい痛みを我慢して走ったが痛みは増すばかり。とうとう我慢も限界に来て病院に行くと、医師の診断は「疲労骨折している。しばらくは運動禁止」だった。陸上に打ち込んでいただけにショックは大きかった。
「まだ若かったので、それで挫折してしまって。スポーツしか取り柄がないのにそのスポーツが出来なくて、友達もあまりいなかったので学校に行かなくなって、自然と辞めていました。今思うともったいなかったなって思います。
私は体の成長が遅くて、18歳以降に成長したんです。キックを始めたら身長が3センチも伸びましたし(笑)。
高1の頃は体重が40キロしかなくて、その体で毎日30キロ走っていたので(苦笑)。期待をかけられた分、頑張って練習したんですけど、まだハードな練習に耐えられるだけの体が出来ていなかったんです。その頃は『オーバーワーク』という言葉も知らなくて、疲労骨折は練習のしすぎだったと思います」
子供の成長は個人差が激しい。まして、3月生まれのぱんちゃんは同学年の子供と比べても最大で1年近いハンデがあるのだから、体の成長に合わせた指導が必要だった。
熱血スポーツ少女は、スポーツという自分の軸を失い、学校を辞めて、人生の迷路に迷い込んでしまう。
「本当にスポーツだけだったので……。目標がないと生きてる意味もなかったし、友達があまりいなかったので誰かと遊ぶこともあまり出来なくて。
引きこもった時期もありましたし、アルバイトしてた時期もあったし。17歳から一人暮らしをしてみたり、他の場所に住んでみたり、ずっとフラフラしてた感じですね。
それで21歳の時に『このまま大阪にいてもダメになっちゃう』と思って、心機一転、誰もいない場所で一からやり直してみよう、と思って東京に来ました」
STRUGGLEでキックの面白さに目覚めた。
「これをやるために生まれてきたって思っちゃって(笑)」
働きながら「スポーツがやりたい」と様々なことに挑戦する中で「格闘技」に出会う。これが転機となった。
「最初は『大人のバック転教室』とか『アクション教室』とか2つぐらい、週6で通ってました(笑)。アクション教室ではいきなり先生とボクシングのスパーリングをすることになったんです。先生は素人の方だったんですけど、ボコボコにされたんですよ(笑)。それがちょっと楽しくて、蹴りも綺麗に蹴れるようになりたくなって、六本木のフィットネスキックボクシングジムに通ううちに『本格的にやってみたい』って」
スポーツ少女の血が騒ぎ、押上のSTRUGGLE(ストラッグル)に入門したのは2年前の3月1日。最初はエクササイズ会員だったが、すぐに「本格的にキックボクシングをやって、試合をしたい」と思うようになる。
「ある時『私はこれをやるために生まれてきたんだ!』と思っちゃって(笑)。陸上からすごく時間が空いてしまったんですけど、やっと『これ』というものに出会ったんです。
それで(鈴木秀明)会長に言ったら『ああ…』って反応でした(笑)。それから2か月間、毎日練習に通ったら『本気なんだな』って思ってくれて『試合に出てみな』って。その翌日に足を骨折してしまったんですけど『パンチだけで倒そう』と思って、J-NETの新宿フェイスの試合に出て勝ったんです。勝ち名のりを受ける時の光景が、泣いてしまったぐらい感動して……。『本気でプロを目指そう!』って決めました」
「これ」と思うと即行動。この2年間の間にタイ修行を5回敢行して本場でムエタイの技術を学び、長身と長い手足を武器に数々のアマチュア大会を制覇した。
そろそろプロデビューを、と考えていた時、REBELSから「パンクラス・レベルス・トライアウト」の話が来る。
「昨年8月のKAMINARIMONで優勝して、会長から『試合のオファーが来てるけどどうする? 9月にプロデビューする?』と聞かれたんです。でも8月にいい試合が出来なくて、まだプロデビューする自信がなくて。『もう少し待ってください。年末ぐらいにデビューしたいです』って。
そうしたら、たまたま『トライアウト』のお話をいただいて。最初は『11月ぐらいにデビュー』と聞いていて『こっちに出たい!』と思ったんです」
ぱんちゃんインタビュー後編に続く ↓↓
⇩ 3月20日おこなわれた大会記者会見。ぱんちゃんは冒頭から登場。
「REBELS.60」第1試合 45.5kg契約、2分3回戦(延長なし)、REBELS-MUAYTHAIルール(ヒジなし)
Sae_KMG(クラミツムエタイジム)
vs
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
「REBELS.60」
2019年4月20日(土)
17:00 開場、
17:10 オープニングファイト開始、17:30 本戦開始
後楽園ホール http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/
主 催 株式会社 Def Fellow
協 賛 株式会社ランドハウジング
株式会社エム・ティ・エム
株式会社Tカンパニー
株式会社OFFICE MIRAI
備長炭焼き鳥・駅
株式会社三和トラスト
チケット価格
VIP席:¥30,000(¥30,500)
SRS席:¥15,000(¥15,500)
S席 :¥10,000(¥10,500)
A席 :¥7,000(¥7,500)
B席 :¥5,000(¥5,500)
C席 :¥4,000(¥4,500)
※カッコ内は当日料金
※6歳未満は入場無料(小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料)
チケット販売所
e+(イープラス)
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株式会社 Def Fellow REBELSプロモーション事業部
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