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新しい遊びの庭

なにを書くべきか、どんな物語が描けるか。自分の最後に残すものはなにか。誰にだって考えることはできるし、なにをどう書こうが書き手の勝手だ。

売れるものを書こうと思ってた。生きていくための手段、まぁそういうのもいいのだけど。妥協はやめておこうと思う。世間様にこび売ってなんぼなんてやっぱり嫌だ。

オレという一人称での書き出し。こんな設定なら、まず思い浮かぶのはタフな主人公。でもそこはせめて裏切ろう。タフどころか、ちょっと脅されたり、キツイ思うをするくらいですぐ音を上げる。肉体的にも精神的にも。哀れなほどの虚弱体質。

あぁそうくる。それはそれでありがちだよね。で、神様から思いがけないスキルを授かるとか?そういう異世界モノ的な味わいをトッピング。うん、弱者のあこがれを文章化するのもいいんじゃないの。

言うか、そんなお気楽発言。物分りが良すぎるのもどうかと思う。
メインキャラクターを徹底していじめてやろうかとも思う。

いやそこで障害となるのが自意識というか照れ?そんな厄介な代物なんだ。
躊躇する本当に躊躇する。
ボク自身は普通、いやほぼ普通以下の人間だ。人間を、ましてや自分を貶めるなだと。
それがね、マイナスをあげつらえばきりがない。プラスはあったとしても目に見える形じゃない。

「そんなもの年取りゃ一緒だよ。拘泥するな」
そう年を取れば一緒だ。だがこの年になるまでの自分のやってきたこと。
コイツが酷い。といっても犯罪を犯してきたわけじゃないぞ。

しかしなんだ、犯罪を犯すっておかしいよな。罪を犯すが正しいんだろうな。犯罪に手を染める?でもこれだとなんか詩的な感じがするし。
京都どすえタッチかな。東山が見えますやろ、あんさん犯罪を手を染めはったんと違いますか。そうでっしゃろ。白状しなはれ。

まぁそこはいいや。ハードボイルドが好きだ。自分にはないから理想を描いてみたくなる。そういうのもあっていいよね。むしろ弱者だから描けるハードボイルドがあるかもしれないじゃないか。

壊滅的に弱くて、意気地なし、なにをやらせても長続きしない。それでもなんとかしようともがく。彼?彼女?を前に進めさせるのは楽天的な性格とあるかなしかのわずかの義務感。

こんなダメダメなのが主人公のストーリー、読んでみたいと思いますか?

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