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ドイツ人 意外と意外ね

ボクだけじゃなく日本人の中には勤勉・きれい好き・几帳面
といったドイツ人像が少なからずあると思う。

確かに街はきれいだし、家の中もきれいに片付けられていた。
目に見えるところはね。

問題は目の届かないところ。
いやちょっとニュアンスが違うかな。
いっそ見なかったことにしよう的な場所
といったほうがいいかもしれません。

例えばあまり人の通らない、田舎道の道路脇を想像してくださいな。
ちょうど市街地から車窓の景色が美しい田園風景に切り替わった辺り。
BSの旅番組なんかじゃ「わぁ素敵ですね」
などナレーターの声が入りそうなシーン。
そこにタバコの吸殻が、これでもかってくらいにまき散らかされてるの。
たぶん、市街地を通るときは遠慮してたんだろうね。
意外に世間体を気にする国民性なの?

それだけじゃないよ、ドイツ自慢の鉄道だが、
トイレがね、そのなんとも、これがまぁ3畳ほどもあるくせに、
その汚さ、散らかり具合といったら、よくもここまでと頭を抱えるくらい。

ホントにきれい好きなのか?几帳面さはどこへいった。
感覚が違うんだろうな、我々とは。
自分のエリア、属するコミュニティの共有エリア、それ以外。
と分けるのはあまりに乱暴にすぎるのかもしれないが、
自他の境界とか、責任の範囲といった感覚の出し入れに
大きな差異があるように感じた。

「わぁきれい。うん素敵だね。やっぱりヨーロッパはいいな」とか、
「日本に通じる精神だ」なんて、
表面に見える形や結果だけで理解できたつもりになるのは、
愚かであるばかりでなく傲慢でもあるんだろうな。
この傾向オレに中にもある。確実にある。
そのあたりについては、反省してもいいんだが、
今日のところは止めておく。

とはいえ、街や村の通り、家並みなどは本当に美しい。
日本とはまた違った街歩きの楽しさがある。

写真はそんな街歩きの途中で見つけた難民救済を訴える看板。
ハイマートロス(Heimat los)という言葉を数十年ぶりに思い出した。
こんなスペルだったんだ、とも。
※ハイマートロス:意味的には故郷喪失だが、ドイツでは、人間が人間として大切なことを忘れている様を言い表す言葉でもあるのだとか。


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