ちょっとゾッとしたこと
むかし、とある民間のカウンセリングを受けたことがあるの。
その時は、あまりにもこだわりすぎる自分の感情を、どうにかしたくて行ったのよ。
別業者のLINEでできるカウンセリングもやったけど、多少の気づきはあっても物足りなくて。
民間にしては安すぎの料金だったけど、それもそのはず、医師ではないカウンセラーが多かったから。
まとまってたかどうだかわからないけど、とりあえず自分の話をしたわけよ。
そして聞いたの。
ワタシ恋愛依存症デスカ?
即答で、いいえ。
なあ〜んだ〜 …じゃあ、何なのかしら??
話をして返答をもらううちに、ワタシもようやく気づいてくるわよね。
ワタシの本意は、
ワタシを捨てた相手を殺してやりたい
だったの。
そしてその願望を、見事に言葉にしてもらったのよ。
その人、遅かれ早かれ自殺しますよ。
その言葉を聞いた時、内心ホッとしたの。
と同時に、自分に恐怖したわね。
医師ではないかもだけど、さすがカウンセラーです。言って欲しい言葉をくれる。
でもワタシ人殺しじゃん。
トラウマだと思い込んでこだわってた相手は、実際にはどっかで生きてるんだと思うけど、
その時のワタシには必要な言葉だった。
その頃の自分は、マジョリティの世界に順応する事と、男性の役割を演じきる事に必死で、本当の自分を見ようとしなかったのよね。
その時に恋愛した相手は少しキチガイのような感覚の持ち主だと勝手に受け止めていたけど、
今になってみれば、彼女の気持ちは正当なものだったのよ。
ワタシでは彼女の思い描く幸せは創り出せなかった、ただそれだけ。
ワタシから離れる決断ができた彼女は、大正解だったということ。
彼女の愛を得るためには、彼女の理想とする男性にならなければいけないと思い込んでいたの。
そして去られた後は、「誠実に尽くしたのに」「覚悟したのに」「無理したのに」
NONIワールドにどっぷりよ。
その中で一番恩着せがましく思ってたのは、
「誰からの誘いにも乗らなかったNONI」
だったの。
その頃のワタシ、空前のモテ期で、
20代から50代の女性達から求婚アピールが凄かったのよ。体目的もあったけど。
ワタシにちんこが無いとは知らずにね。
そうと知ってる友人からも告られたことがあるけど、よく考えたらさ、
全員同じ職場なのよ。しかもブラック。
月残業120h超の空間で、毎日同じ異性と顔合わしてりゃ多少気にもなるわよ。
ブラックマジック… 朝も夜もないブライダル業界に駆け落ち率が高いのはそのせいよね。
ワタシの職場は製造系ブラック。
毎日同じ仕事、同じ人、同じ空間に長時間だものさ
人の頭をおかしくするには最適環境。
話がそれたけど、そのモテ期の美味しい時に、自傷的なワタシは恋におちたの。
中性的な要素が有りさえすれば恋が芽生えるチョロい自分。そんなワタシが好きになったのは、
ショートヘアで非美人、年上の、誰からも嫌われている、オーガニック意識高い系で体臭キツめの未婚女性。
恋って、ホントに人の目をつぶすのよ。
(鼻もね)
ギャップ萌えにやられたのよね。
一見劣悪な彼女でも、女性特有の可愛らしさが瞬時でも見えたりすると、萌えちゃうのよね…。反省はしてるけど。
結果、彼女は中性ではなかったし、本来の求める対象ではなかったわけだけど、
ワタシの元を去って(ある日部屋が空っぽ)間もなく他の男と結婚したのよ。
ワタシとの結婚に未来が見えない(子どもができないから)と嘆いていたくらいだから、そんな事もあるかもとは内心思っていたけど、いざ現実になると苦しいものよね。
なんで苦しいんだろワタシ、って思いながら数年やり過ごしたのよ。
その間に恋愛もいくつかしたと思う。
でも根本的な何かがワタシを苦しめていたのよね。
その人への呪いだったわけよ。
愛してたと思ってたけど、さほど愛してない自分を認めたくなくて、彼女を悪者に仕立て上げて自分を悲劇のヒロインにしたかったのよね。
消えない傷を残しやがってあの女!とか言う刹那を演じたりして。
しかも他の人との恋愛がうまくいかないのはそのせいだと決め込んでる有り様で。
ただの大根役者で偽善者よ、しかも人殺し。
そもそも愛してないのに、相手から更に上をいく愛してないアピールが来るわけだから、おかしな闘争心まで生まれてたような気もするのよ。
でもいま、女っぽい何かになったワタシにとってはきっと、この自由なセクシャリティを自覚する為には必要な出来事だったのよね。
そしてたまに思うの。
もしもあの時、お互いが我慢し尽くして一緒になっていたら…
朱に交われば赤くなるってゆうけど、
コレちょっと違うかもだが
彼女の移り香(体臭)に気づかない人生を送っていたかもしれない。
ゾッとする。
全ての事象は幸せな未来のために用意されたものだと強く感じました今日この頃でした。