こじまめ

湘南口琴島主宰。北海道出身、神奈川県在住。編集デザイナー/日本口琴協会広報室を経て、5…

こじまめ

湘南口琴島主宰。北海道出身、神奈川県在住。編集デザイナー/日本口琴協会広報室を経て、50代に入り新しい自分を見つけようと試行錯誤とその過程。

マガジン

  • foodskole学習帳

    foodskole2021年度前期Basicカリキュラムで感じたこと、調べたことなどもろもろ

最近の記事

湘南にいて北京の息吹を聞く ~【阿佐ヶ谷mogumogu インタビュー】へ寄せる私信~

最近友人になった人の一人に、音楽で文章を書いている人がいる。知り合ったときは、音楽の話を嬉々として話すだけで詳しく何をしている人か聞かなかったので、また会いたいなあ、また話したいなあと思ったときに彼女は多忙で「ごめんなさい」という返事だった。 しばらくして、こういう記事を書きましたという連絡が来て読んでみたら、今の私の興味にどんぴしゃで、「こんなことってあるの😮」という気分だった。 記事を読む少し前にラジオで中国ロックを聞いて、「中国はいまこんなんなってるの?」と新鮮な驚き

    • 【映画】THE PUBLIC iMAGE IS ROTTENを観る

      THE PUBLIC iMAGE IS ROTTEN予告 コロナ禍でどうなるのかと思っていたが、緊急事態宣言解除後に横浜で上映されることを知り、上映開始2日めの日曜日に観に行く。 日曜日ともあり上映開始10分前くらいには、「ああ、若いころパンクだったんだろうな」と思うような人たちが、映画館のロビーにわらわらと集まっている。自分もこの中の一人なのだと思うと、なんとなくこっぱずかしい気分。 まあ、それはいつものことだ。 PILのジョン・ライドンは、セックス・ピストルズのジョニ

      • foodskole2021年度前期Basicカリキュラムを終えて

        #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 「食」に夢を持てる社会を創りたい 第十二回目は9月28日火曜日、「2021年度前期Basicカリキュラムまとめ」 最終日。ここで学びは終わりではなく、むしろはじまり。半年間の授業を振り返って、じぶんの価値観と照らし合わせて、この時点でのベーシックを持つことに挑戦。この先も「食」を学び続けることを宣言する。というお題。 講師は、校長の平井巧さん。 講義に入る前に、PowerPointファイルが配布され、自分が

        • 足るを知り、古きを温めることが、新しい

          #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 「食」に夢を持てる社会を創りたい 第十一回目は9月14日火曜日、「衣食住自分のスタイルをもつ」 「食」に絞ることをせずに、衣食住の「暮らし」で考える時間。じぶんの暮らしはじぶんでつくる。じぶんで責任をもつ。ひとのせいにしない。いわゆる「丁寧な暮らし」のリアル。自分のスタイルをもつことが、ベーシック。でもそれがむずかしい。実践する平野さんの頭の中をのぞく。 講師は、石徹白の平野彰秀さん。 丁寧な暮らしってなんだ

        湘南にいて北京の息吹を聞く ~【阿佐ヶ谷mogumogu インタビュー】へ寄せる私信~

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          【映画】「キン・ザ・ザ」の砂に浸かる【ちょっとだけネタバレ】

          『不思議惑星キン・ザ・ザ』デジタル・リマスター版 予告篇 映画『クー!キン・ザ・ザ』 【アニメ版『不思議惑星キン・ザ・ザ』】予告編 「不思議惑星キン・ザ・ザ」は1986年のソ連の映画だ。 当時のペレストロイカ政策の中で崩壊するロシアのニュースが注目される中、カルト的な人気で世界中に配信されたこの映画は、ゲオルギー・ダネリヤ監督自らの手で『クー! キン・ザ・ザ』として2013年にアニメ映画としてリメイクされた。 あらすじ(wikipedia概要より抜粋) 1980年代の冬

          【映画】「キン・ザ・ザ」の砂に浸かる【ちょっとだけネタバレ】

          遺体は大地の夢を見る

          サスティナブルな遺体をめざす今年の4月に、ジャーナリストの立花隆さんが亡くなった。田中角栄の研究で知られる人だが、癌の宣告を受けてから「死は怖くない」「臨死体験」など、「死」に対してさまざまな視点から模索し、検証している。とにかくなんでも知っていて、いつも大量の本と原稿をバックにしている印象のある人だった。 2014年11月13日号の週刊文春に掲載されたインタビューが、6月23日に文春オンラインに再掲載された。テーマは「死に方」。 このインタビューの最後で、「死んだ後の葬式

          遺体は大地の夢を見る

          ゴミの定義とは

          #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 「食」に夢を持てる社会を創りたい 第十回目は8月24日火曜日、「それはゴミ?資源?」 そもそも「ゴミ」とはなんなのか?定義はあるのか? 講師は、資源循環モデルの実証事業を運営する「レコテック株式会社」野崎衛さん。 ゴミの定義授業の最初に、グループディスカッションとして「ゴミの定義とは何か」について話し合った。 お題にあっているかどうかは少し怪しかったが、私たちが食事の準備をしている中で、食材がゴミに変わる瞬間

          ゴミの定義とは

          二回目のワクチン打って三週間 熱はまったく平熱だし だるくてうごけないとか咳が続くとかはないのだけど なんかずっとお腹痛いのはなんだろう あとものすごく眠い 副反応ならそれでいいけど、別な何かだったらいやだなあ

          二回目のワクチン打って三週間 熱はまったく平熱だし だるくてうごけないとか咳が続くとかはないのだけど なんかずっとお腹痛いのはなんだろう あとものすごく眠い 副反応ならそれでいいけど、別な何かだったらいやだなあ

          「うんこ」という存在

          #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 「食」に夢を持てる社会を創りたい 第九回目は8月10日火曜日、「食べものとウンコのはなし」 人間は循環に参加しているようでしていないのかもしれない。ふだんは気にしないウンコの価値を知ることで、循環にどのように参加しているのか?を想像してみる。食べること、ウンコをすることは本来外に開かれるべき。環の中に位置付けられるものであることを知る。食についても、環境についても、すべては自分の責任。自分の行動に責任をもつ。だ

          「うんこ」という存在

          蕎麦屋で会いたくない人たち

          蕎麦が好きだ。 ラーメンもうどんも好きだが、蕎麦はとりわけ好きだ。 香りが強い十割蕎麦も好きだし、さっぱりした更科もいい。そばがきみたいな田舎そばもいい。 私が生まれた十勝は、蕎麦処だ。十勝北部の新得や鹿追といったところの蕎麦は、日本で有数の蕎麦の産地だ。水もいいので、おいしい蕎麦が安く普通に食べることができる。 上京して一番驚いたのは、蕎麦とケーキの値段が3倍以上することだった。 十勝では、駅前の立ち食いそばくらいの値段で、名店といわれるせいろと同じくらいのレベルの蕎麦が

          蕎麦屋で会いたくない人たち

          “料理”を考察する

          #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 「食」に夢を持てる社会を創りたい 第七回目は7月13日火曜日、八回目の授業は7月27日火曜日、「なぜ料理をするんだろう?を考えてみる」 この授業の課題は、料理をする人もしない人も、「料理」に一旦向き合う。「人が料理をするということは?」を徹底的に考える。 講師は、Cookpadの横尾祐介さん。 横尾祐介さんは、いろんなベクトルを持っているように感じる。前職はブラジャーのヒットマネージャーで、今はCookpad

          “料理”を考察する

          【映画】ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ 2021

          ジム・ジャームッシュの映画を初めて観たのは、上京した年の1986年だった。 それまで、決して地方の映画館では上映されず、夜中の番組でしか観ることのなかった単館上映映画。その中でもジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は、さまざまなメディアで当時話題だった。 荒い白黒の画面。淡々としたストーリー。メディアでは、これが最新のオシャレ映画だと書いてあった。 都会へのあこがれもあってか、私はそれを一人で観に行くつもりだった。それまでこの手の映画が好きだという友達

          【映画】ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ 2021

          「調味料を考える」

          #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 第六回目の授業は6月22日火曜日、「食材の始末を考えて料理をするということ」 この授業の課題は、さまざまな問題に配慮することで、料理すること、食べること、買い物することが難しくなる。楽しくなくなる。窮屈になる。そうならないための視点とは。 講師は、日本料理一灯の長田勇久さん。 この授業に関して、私は「食材を食べるために知る」と「調味料を使いこなす」というふたつの視点でレポートを書きたいと思った。これはそのふた

          「調味料を考える」

          食材を食べるために知る

          #foodskole 「2021年度前期Basicカリキュラム」 「食」に夢を持てる社会を創りたい 第六回目の授業は6月22日火曜日、「食材の始末を考えて料理をするということ」 この授業の課題は、さまざまな問題に配慮することで、料理すること、食べること、買い物することが難しくなる。楽しくなくなる。窮屈になる。そうならないための視点とは。 講師は、日本料理一灯の長田勇久さん。 長田さんの話は、これまでの授業の中で個々に存在していた問題が、消費者の側にたってどう見ていくのかとい

          食材を食べるために知る

          「妻」と「夫」の呼び方は

          noteの話題に、こんな記事が出ていた。 この話は、以前知人と飲みながら話していたときに出てきた。 この話が話題にあがっていたので、その時考えたことを文章にしてみることにした。 ごくごく勝手な推測なので、学術的にどうかは裏をとっていないこともあることを、はじめにお断りしておく。 飲み相手は、以前から奥様のことを他人に話すときは「うちの奥さん」と呼んでいたらしいが、そのことにずっと違和感をもっていたらしい。ただ、奥さんが自分のことを他人に話すときは「ダンナ」なので、自然と「

          「妻」と「夫」の呼び方は

          【映画】タルコフスキーを観る

          タルコフスキーの特集上映が、東京・ユーロスペースにて6月26日から行われるというニュースを、InterFMのピーター・バラカンの番組で知った。 タルコフスキーの上映は久しぶりとのコメントだったが、「ソビエト時代のタルコフスキー」という特集で、昨年から小さな映画館で特集上映されている。「ソビエト時代のタルコフスキー」は6作品、横浜シネマリンでは+1で「ノスタルジア」が加わる7作品だったが、今回は多少内容が異なり 「サクリファイス」 「ローラーとバイオリン」 「僕の村は戦場だ

          【映画】タルコフスキーを観る