「ヘソ曲がり」考
『岩波国語辞典』4版によると“ヘソ曲がり”とは[俗]…ひねくれていてことさら人と同調しない性質・態度。そういう人。つむじまがり。
『三省堂新明解国語辞典』2版によると[俗]…人が東といえば西、黒といえば白というように、ことごとに他人のいうことに逆らったり突っかかったりする性質(の人)。つむじまがりと表記されている。
辞典を執筆した学者や編纂者から見れば、御し難く偏屈で頑固でねじれた性質に見えるのだろうし、権威や学者や為政者からは素直でおとなしく、他人のいうことを良く聞く人間が好ましく都合がいい。
あまりに片手オチなので、ヘソ曲がり側の視点で愚生が書いてみたらこうなるが
…大多数に同調したり靡いたりせず、物事の本質をジッと見定め、常に疑い究明を止めず自分の意見主張を持っている。ゆえに少数派の異端であり孤立した存在を自ら意識している人。
愚生が“ヘソ曲がり”と言われる所以だが、ヘソ曲がりがいない世は間違いなく発展はないね。