妹からのアドバイス
義父との「同居」の中で発症した円形脱毛症。初めは私もすぐに治るだろうと思っていたが、再発した時に気付いてしまった。もしかしたら、この「同居」のストレスが円形脱毛症として現れたんじゃないのか。私の心のバランスが乱れたことが体に率直に出たんじゃないのか。
夫も義父との同居が円形脱毛症の原因になったんじゃないかと、薄々気付いていたようだった。精神科に行くように提案もされた。ただその当時の私は、精神科には行きたくなかった。それよりも夫に私の今の辛い状況と向き合って欲しかった。
そこで私は妹に相談した。妹は独学で心のストレスなどの心理学を勉強していた。
一通り、私の今の状況を伝えると、一番初めに言われたのは「同居を辞めたら?」だった。そこまで苦しい思いをして同居をしているのは間違っているし、円形脱毛症という形で体にはっきりとストレスの症状が出ているからこれ以上無理をすることはないと。私の夫に対しても、この状況で義父の気持ちも理解してほしいというのは、私の幸せよりも義父を優先にしてしまっていることがそもそも間違っている、夫だったら妻の気持ちを一番に尊重して考えるべきだと言っていた。
妹の言ってることは最もだった。でも何故かその時私は夫を庇ってしまった。
「夫も私の気持ちを考えて義父に注意したりしてくれてるし、円形脱毛症のことを心配はしてくれている。」そう伝えてしまった。今思えば、私が好きになった夫のことを悪く思って欲しくないという気持ちが強かったのかもしれない。
妹はこれ以上は何も言えないと言った感じになり、話は終わった。
それからも何度も妹や、私の家族には同居を解消する様に進められた。私もそう出来たらどんなに楽か。でも私は同居を解消するという、一歩がどうしても踏み出せなかった。