見出し画像

円形脱毛症のあたし、周囲の反応、、、

両親と会うのより先に妹と会う約束をしていた。

妹はあたしより2歳下で、昔から何でも話せる仲だった。

妹に会う当日、とても緊張していた。こんな気持ちになったのは初めてだった。

ハゲばれるかな?隠しててもバレちゃうかな。そう思いながら妹に会いに行った。

妹は会った瞬間、あたしの頭を見てびっくりしていた。

「どうしたの?髪の毛、、」

あたしは、「やっぱりバレちゃったか、実は円形脱毛症になっちゃって。円形脱毛症には単発型っていう初期症状があるんだけど、今は進行しちゃって、多発型っていうのになっちゃった」と、出来る限り、明るく伝えた。

妹はびっくりしていたが、「そうなんだ。私が思うんだけど、ストレスもあるんじゃない?お姉ちゃん、最近肌荒れもすごいしさ。思い当たることないの?」

「ストレスかぁ。うーん。。。何かしらはあると思う。ちょっと考えてみる。」そう伝えた。

妹に円形脱毛症であることを、話したことで少し気持ちが楽になった。妹はいつもと変わらず接してくれた。そこからは、近況などを話して、笑ったり出来た。

そこから程なくして、両親に会いに実家に行った。

妹と同様、出来るだけ円形脱毛症を隠して。

両親にも目が合った瞬間「どうしたの?髪が…」と言われた。かなりショックを受けている感じだった。

「実は円形脱毛症になっちゃって。病院にも行ったんだけど、初期症状は単発型だったけど、今は多発型になっちゃった。でも大丈夫だよ。薬処方されて毎日塗ってるし、そのうち生えてくると思うし。これからも、病院には通うからさ。」

両親の唖然とした顔を見たら、早口で説明していた。

父は、無言だった。

母は「何で、、。髪が突然抜けるなんて、、、今までそんな事なかったのに、、、」

続けて母は何かを言いかけたが、少し間を置いて、「でもお母さんも新婚当時に円形脱毛症になったことあるから、大丈夫。何ヶ月かで治ったし。」と言った。

私は、「そうだよね。あまり気にするのも良くないかなって思って。そのうち生えてくるよね。」

これ以上心配させたくなくて、明るく笑顔で答えた。

私が円形脱毛症になってから真っ先にそのことを伝えたのは両親、兄弟、そして、20代の頃からお仕事でお世話になったお店のママだった。

私は20代から夫と結婚するまでの間、スナックで働いていた。お店のママとは知り合ってから12年程の付き合いが続いていた。ママは、私を家族のように思ってくれている人だった。また私も同じように思っていて、とても慕っていた。

ママと久しぶりに会ったのは妹、両親に円形脱毛症の事を伝えてからすぐのことだった。

ママも、同様にびっくりしていた。そして同じようにすごく心配してくれた。

ママは、「最近なんか様子が変だなって思っていたんだよね。悩みがあるならいつでも聞くから抱え込まないようにね、大丈夫、生えてくるよ」と私を元気付けてくれた。その言葉で心が楽になった。

周りのみんなの暖かい言葉に、頑張って治療に励もう!きっと治る!少しづつ前向きに考えることが出来るようになっていった。




いいなと思ったら応援しよう!