恐れていたことが現実に、、
十円玉のハゲを見つけてから1ヶ月程たった
ある朝、突如不安な気持ちで目が覚めた。
今まで避けていた洗面台の鏡の前に立ち、
明るい日差しが入る中、写されたその鏡には
10円玉のハゲから大きく広がった頭皮が写っていた。
大きさで言うと五百円玉が3つくらいだ。
その姿に言葉を失ってしまった。
恐る恐るハゲた部分を触ってみると、ツルツルしていて
そこに髪が生えていたなんて、なかったかの様だった。
えっ?まだ1ヶ月しか経ってないのに。
何でこんなにハゲが広がってるの?
どうして?
「どうして?」この言葉ばかりが頭を駆け巡る。
目の前の現実が受け止めきれず、
初めて見た自分の姿に鏡を見ながら涙が溢れてきた。
なんでこうなるまでほっておいたんだろう。
安易に考えていた自分に、怒りすら込み上げてくる。
呆然と立ち尽くしていたが、
このままじゃいけない!!何とかしなきゃ!!
そう思ったあたしは皮膚科を受診することを決意した。