事業承継第8回:経営者の悩み
前回は後継者の悩みについて書きましたが、現経営者も相当悩んでいます。
会合などに行くと「息子覇気がないんだよ。育て方失敗しちゃったかな〜。本当にウチのボンは。」
みたいなことを良く耳にします。でも、心の中では絶対「育て方失敗した」とは思っていないんですけどね。(笑)
経営者の方々をコーチングさせてもらっていて、
「最近悩みは、なんですか?」
『いや息子のことがね…』
「息子さんは、どんな方なんですか?お父さんから見てどういう風に見えてるんですか?プライベートの彼と、仕事をしている専務としての息子さんに分けて考えてみましょうか。」と聞いていきます。
現経営者であるお父さんが言ってくれた言葉を、ホワイトボードやノートに何十個も書いていきます。すると、お父さんが何を悩んでいるのか、問題の可視化ができてきます。
悩んでいることやうまくいってない事をまず吐き出してもらう。出すことによってスッキリしたり、
意外と大したことないことで悩んでいるんだなぁと、何年も悩んできたことに活路が見えてくることがよくあります。
「孫も可愛いし、嫁も本当に献身的ですごくいい。もうちょっと息子さんに、実績があればお父さん認めますか?」などと掘り下げていきます。
『でもオレからだと、言うこと聞かないからな』とお父さんは呟きます。
「そこを解決するためには、参謀の取締役の手を借りましょう」とか「お母さんにワンクッション入ってもらう様にしたらどうですか?」と、解決策を一緒に見いだしていくのです。
私のような存在が間に入ることで、お父さんの考えもうまく息子さんに伝わるし、息子さんが思っていることもお父さんに伝えやすい。
お互いの課題を可視化して、進捗を確認しながら、この点は次回までの宿題ですとか、お父さんのフォローを電話でしながら、息子さんとLINEをし、サポートをする。
そんな、かけ違ったボタンを付け直し、互いの目線を合わせるサポートをしています。
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