偶然の飛行機

神様なんているはずないけれど今なにかに祈っていた十二錠の薬

病室の窓へスマホ向け電波を探す偶然の飛行機

点滴の跡が残る腕に汗歩く歩け見たこともない紫陽花

覚えていた星座を見失う坂道がつくる夜は大きい

昇っていく風降りていく風その真ん中の風木工所からする木の匂い

#短歌

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