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親子は他人の始まり
私がこの言葉を知ったのはいつだったろう。
気付けば十代の頃にはこの言葉を発し、あなたらしいね…と 実の母からも呆れたように言われていた。
息子10歳。反抗期の入り口。
今までただただ可愛かった息子が自己主張を強めつつある。その態度や物言いに、正直カチンとくることもある。到底飲めない、自己中心的な主張のときもある。
その場では私もつい声を荒げてしまうのだが、少し時間が経ったとき ふと嬉しさのような感情がこみ上げてくる。
彼は「あなたと僕は違う」を一生懸命主張している。
私も「私とあなたは違う」を深めなければならない。
お腹に授かったときはまさに一心同体だった我が子。産まれることで肉体は離れ、私以外の沢山の人と出会い、自分自身の価値観を身につけていく。
親子は他人の始まり。
何度も心の中で呟いては、本当に彼を尊重できているかどうか 自分自身を振り返る。
勿論そんな風に思える日ばかりではないけれど。