留学生活開始編「57歳初めての中国大連空港到着留学への一歩」 5番
中国大連空港に着き、空港の中を1人で大勢の知らない人に連れられて歩いています。荷物を取りに行きました。そこには、大勢の人がいて回るベルトの荷物台から自分の荷物を取り、それぞれの台車に乗せて、税関へ行き並んで、自分の番になると前へ進んでいます。私も同じようにして税関に行き、初めて見る中国人の税務官が何を言っているのか解らないままパスポートと入国カードを出して通過して空港ロビーに向かいました。
ついに中国に降り立ちそれも夢にまで見た留学の一歩が目の前に来ました。意気揚々とはほど遠く一人不安な気持ちで迎えに来ているはずの中国人の案内の方を探しに1階の待合ロビーへ降りて行きました。
大勢の留学生の名前の書いた迎えの人が持つ大きなカードがあちらとこちらに見られ、それを歩きながら目で追いつつ自分の名前を期待に振るわせ探しました。
そう!ここで言う台詞は「あそこにあった自分の名前があんなに大きく書かれたプラカードがあった」と。しかし、ロビー中を何回も歩いて戻り探しても、自分の名前はどこにも無いのです。もうロビーには、留学生や迎いの人は誰もいません。さあ~どうしょうと途方にくれ、ロビーで1人で立ちすくんでじっとしていました。
15分位たったでしょうか、もう他の留学生がいなくなった頃、遅れてやって来たやっとそれらしき迎えの名前の書いたプラカードを持つた中国人の30歳代位の女性から声を掛けられ、そう『後藤です」と答えました。
その中国人の女性の名前は、呉さん(中国語でウーさんと言います。)という日本語の流暢な方で背の高いスラーとした女性でした。
それから、もう1人男性の30歳代位のがっしりした大きな体の男の人が迎えに来られていました。
そして、挨拶も簡単に済ませて、私は、今日が日曜日のため銀行が休みだから空港で両替したいと案内人の呉さんに頼み両替所へ案内してもらい日本円で1万円両替しました。
(実は、中国は日曜日でも営業している中国銀行があるのが後で解りました。)
両替は日本円1万円で中国貨幣で765元位でした。「100元札7枚と50元札1枚と 10元札1枚と1元札5枚」を両替係りの男の人が呉さんと何やら話し、笑いながら無道さに私に手渡してくれました。
その紙幣は全て汚いくしゃくしゃの古い紙幣でした。中には、破れかけている紙幣もありました。
それから、私は、その中国人の女性の案内人の呉さんに連れ添われて空港の外へ出て呉さんの車の止めてある駐車場へ歩いていきました。行く途中何度もタクシーが自分の前を通り過ぎるのを案内人の呉さんから「危ないから気をつけて、ここは、タクシー止まらないので危ないから」と言われ、日本とは違う感覚を感じ、中国へ本当に来たのだな~と1つ感じました。
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