宇宙通信がいつのまにかふるやかに
科学技術が社会に貢献した例は?
と聞くと、SpaceXの衛星Starlinkによるネット通信環境提供ではないでしょうか。
話題のトピックなので解説は割愛します。
なんとなくSpance-Xだけでなく、それを率いるイーロン・マスク自身が目立ちます。実際彼のTwitterつぶやきからはじまり、今それを買収しようとしているので、まさに飛ぶ鳥(Twitterロゴは鳥)を落とす勢いです。
最近TEDでも単独ロングインタビューで自身が手掛ける事業を横断的に語っています。
では、日本の宇宙通信は元気がないのか?というとさにあらずで、特に今年に入って通信キャリアの宇宙進出が加速化しているように見えます。
1つだけ4キャリアに触れていた記事を紹介します。
要は、
国内通信4キャリアとも、宇宙通信の実証及び実用化を進めている、
という話です。
既に提携の動きも活発で、主要どころだけ書くと下記の通りです。
KDDI:Starlinkと提携
Softbank:One Web投資とそれを活用した通信サービス
楽天モバイル:AST&Science社と「スペースモバイル」計画
NTT:Airbusの無人飛行機で実証
NTTについては、つい最近下記も発表しています。
要は、
宇宙でデータ処理をして地上に戻すという事業をNTTとスカパー合同で会社をたちあげた、
という話です。単なる通信サービスだけでなく出来ることは空でやってしまおうということです。
注目したのは、単にStarlinkのように宇宙空間まで飛ばした人工衛星からだけでなく、それより下の成層圏に空中モビリティで実装しようという試みです。
何となく人工衛星一択かと思い込んでいましたがさにあらずです。
特に多くのキャリアが共通に取り組んでいるのが「HAPS(ハップス)」と呼ぶ、成層圏を太陽エネルギーで飛び続けるグライダー型の中継基地局です。
Softbankの技術的な解説サイトをこちらで見つけたので、HAPSをもっと深堀したい方は訪問してみてください。
結構この視点は盲点でした。余談ですが、成層圏は十分真っ暗で地球が丸いことも分かります。
既にそこまでを楽しむ旅行サービスの企画も出ています。どこまで「宇宙」体験にこだわりを持つかですね。
というのも、実はドローンも丁度2022年度にレベル4と呼ばれる規制緩和が行われる予定です。
レベル別にできることは下記サイトを参照ください。
宇宙を産業の視点でみたときに、必ずしも衛星にこだわる必要性は確かにないですね。
今回のニュースをきっかけにより空中を使ったビジネスに関心を持ちました。
今後も近い話題を見つけたら発信したいと思います。