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Rocket Labの快進撃:ロケット打ち上げ頻度でSpaceXを超える

以前に、H3ロケットの初積荷「だいち4号」について紹介しました。

このレーダー型人工衛星は、実作業は民間(三菱重工業)も入ってますが、国家プロジェクトとして進められています。

ただ、地球近傍では世の中民間シフトの動きが起こっており、レーダー型衛星2社もそれぞれ順調に打ち上げが進められています。
そのうちの1社Synspectiveから、こんな発表がありました。

まだ打ち上げ台数は(配信時点で)1ケタ台ですので、かなり思い切った判断だと思います。

そして、ロケットと聞くとSpaceX、と連想する人が覆いますが、それに追い越す速度で成長を遂げているのが記事内のRocketLabという宇宙ベンチャーです。

このCEOピーター・ベックへのインタビュー記事が公開されていたので紹介します。

ようは、
SpaceX(Falcon9)よりロケット初号機からの打ち上げ頻度記録を超えた、
というはなしです。

以下、記事内の比較図を載せておきます。50回目の打ち上げを、Falcon9が7年9か月かかったのに対して、7年1か月で実現しました。

:上記記事内の図

Rocket Labの普及機は「Electron」という名称で、体長18mで300kgの荷物(Payload)を運ぶ小型特化型ロケットです。
こちらは使い捨て型で、完全貸し切りスタイルです。Falcon9はライドシェアも行っており、価格はざっくり10分の1になります。(ただし、地上のバス同様で、降りられる場所は完全に決まっており、乗車する側の融通はほぼききません)

Rocket Labの躍進の1つはその生産効率性です。2年前にもRocket Labについて書いたことがあるので再掲しておきます。

ようは、
強化プラスチックと3Dプリンタを組み合わせて高い生産性を獲得した、
というはなしです。

特にエンジンのコア部を3Dプリンタで制作したのはこの企業が先駆けかもしれません。近年はそれを全面に押し出した企業も出てきています。こちらも過去記事に留めておきます。

このRocket Labが目下開発中なのが中型機「Neutron」で、こちらは13,000kgの荷物を運ぶことができます。

そして注目なのが「完全再利用」を目指している点です。Falcon9はエンジンの一部だけ再利用なので、もう一歩先を行っています。(勿論「再利用」が何もかも良いわけではありません)

今回の50回目という節目を迎え、早ければ2025年に次世代機の打ち上げが控えているこの注目企業、宇宙に行く選択肢を増やす意味で、ぜひ頑張ってほしいです。

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