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Apple WWDC2023でついにヘッドマウントディスプレイ発表

日本時間6月6日深夜2時に、毎年恒例のApple開発者向けイベント WWDCが配信されました.(タイトル画像はApple提供のもの)

すでに日本メディアも鼻をきかせて内容を報道していますね。一つだけ引用。

フルで内容見ましたが、解説記事はいくつも出てるので、個人的に感じたことを書いてみます。

まず注目は、多分他の方同様、ついにVR寄りのデバイス提供に踏み切ったことですね。

特にAppleファンでもないですが、この手のものに特にジョブズが抵抗していた話はどこかで聞いた記憶があり、イベント直前もそれを煽る記事も散見していました。

先に反応をふれると、株価はイベント後に顕著に落ち込んでるのでおそらくはMRが原因ではないかと思います。
出ること自体はほぼ既定路線だったのですが、提供価格が3499US$という既存より遥かに高値でした。

中には、これをしてMR業界のテスラになるかも、という意見も出ています。

テスラの場合は、価格もさることながら、背景に地球温暖化問題という社会課題がそびえており、ビジョンへの共感を富裕層向けから得やすいです。

それに当たる何かがあれば可能性を感じたいですが、今回のイベント映像だけでは、私の能力不足を認めつつ、伺えませんでした。
失礼ながら既存のVR/MRベンダーの枠内です。
ちなみに、xRは大まかに3方式で呼ばれることが多く、下記の通りです。
VR  : 仮想世界が全て
AR  : 物理世界の中に仮想情報を挿入
MR : 上記の中間または制御可能

今回はAR、つまり日常生活を意識したMRで、以前にGoogle glassと称してチャレンジしたパターンです。
こちらは消費者向けは諦めて企業向けに特化して今は使われています。
同じくMicrosoftも企業向けにHoloLensを出してますが、今一歩な感じです。

それでも今回消費者向けにしています。売りにしてるのは、空間コンピュータ用の最新チップと高解像度レンズです。(あとは大事な軽量化ですが、バッテリーを外に寄せただけなので機器の革新ではなさそう)

コントローラを無くして顔の動きで操作可能にしたようで、これはAIの顔認識技術によるものです。

今回感じたのは、AIという言葉を使わなかったことです。

多分これは意図的でしょう。
特に後塵を拝したように見える生成系AIについては、記憶する限り一言も発さなかったと思います。

今回の株価騒動もそうですが、どうしても市場は印象的なところもあり、そこに論点を持って行かせない為でしょう。

極めて賢明な判断だと思います。

あとは是非、新しい世界観をもう少し解像度を上げてくれることを望みます。
現時点では購入は厳しいですが、なんとか体験だけはしてみたいと思います。




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