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ブラックホールが宇宙初期に大量発生

JWST(ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡)の持ち帰ったデータ解析から、最近興味深い発表がありました。

ようは、
従来考えられていたよりも宇宙初期にブラックホールが大量にある、
という話です。

宇宙初期と書きましたが、現在宇宙年齢138億歳で、誕生後約18億年での出来事です。

昔読んだ教科書では、誕生から10億年までは比較的何もないので「暗黒時
代」と呼称しているものも読んだ記憶があります。

今はJWSTの観測によって、暗黒どころか騒がしい時代だった可能性がたかまりました。

特に、ブラックホールの誕生は、密度の重い星の成れの果て、つまりそれなりに天体の寿命を経る必要があります。
身近な恒星である太陽でいえば、あと50億年生きて(エネルギー放射し続けて)やっと次の形態に移行します。

それなのに宇宙誕生後わずか18億年で従来の50倍の数、というのは例外処理はできません。

元々以前に、その時代に最古のブラックホールは見つかっていました。過去記事を引用します。

上記記事でもブラックホール形成の仮説を書いているので引用しておきます。

1.宇宙初期に前身となる天体・銀河がもっとあった
2.ブラックホール生成プロセスに別のルーツがあった

上記記事内

従来のブラックホール仮説だと自然に1に行き着きますし、すでに宇宙誕生後8億年には同望遠鏡が銀河を見つけています。

が、繰り返しですがブラックホール定説は、死(エネルギー全放射完了)の成れの果てで、たった数億年で移行するというのが違和感があります。

もっと言えば、冒頭記事にも書いている通り、ブラックホールの最大級規模の数が多かったのが最も意外な結果です。

例えば我々の天の川銀河の中心にも巨大ブラックホールはあり、以前に画像化に成功しました。

誕生時期以前にこの巨大バージョンがどう形成されたのかは今でも謎で、比較的無難な説が、小さいものが寄り添い集まったのだろう、という合体説です。(その中間形態を探してますが、なかなかうまく見つかっていないと以前に聞いた記憶があります)

ただ、仮にこの合体説に従うと、通常のブラックホールよりもさらに巨大版は時間がかかることが予想され、一層今回の巨大ブラックホールの数が説明が困難になるでしょう。

ということで、今回の発見でよりリアリティを増したのは上記の2つ目。

「ブラックホール生成プロセスに別のルーツがあった」

というものです。

1つの考え方として、星をの人生をまるごとショートカットする、というものがあります。

星はガスがチリが集まって徐々に形成された説が有力ですが、そのガスが集まっていきなりブラックホールができた、という説です。

どこかで読んだ記憶があるので既に研究しているグループはあると思います。
おそらくは、その説からも近いうちにそれを説明する理論がより大々的に発表するかもしれません。

1つだけ言えるのは、宇宙史の教科書は書き換えられます。

過去の生物学がガラッと変わったように、まさに今が歴史の転回点かもしれません。

引きつづきこの報道は追っかけたいと思います。

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