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ドレイクに次ぐ地球外生命体発見への新しいフレームワーク

地球外生命体は、今でもロマンとしては話題のテーマです。

それをロマンで終わらせずに科学的に追及しようとした初期の立役者はフランク・ドレイクという科学者でした。

おそらくこの方が考案した方程式の名前のほうが有名だと思います。

一見すごそうですが、初期条件によって千差万別の値になり、話題性以上に合意形成を獲得することは難しかったです。

ただ、この近年、直接的に地球外生命体かもしれない計測がつづいたことで、新しい動きがあるようです。

ようは、
NASA関連グループが、新しい地球外生命体を発見するフレームワークを作ろうとしている、
という話です。

近年の新しい地球外生命体については、過去投稿もしたのでそれ以上は割愛します。オウムアムアと金星内のガスです。

今回新しいフレームワークを作ろうとしているのは、NASAの関連グループで、Exploring Uncertainty and Risk in Contemporary Astrobiology (EURiCA)と呼ばれているそうです。初めて知りました。

そのフレームワークの名称は、Confidence of Life Detection: The Problem of Unconceived Alternatives(CoLD)と名付けられています。
上記もですが、よく毎回うまく当て字を作るなぁと別の意味で感心します。(皮肉ではないです☺)

ちなみに、野暮な補足かもしれませんが、EURICAとは古代ギリシアの数学者(哲学者?)であるアルキメデスがとある発見をしたときに叫んだとされる言葉です。
今の口語体で書けば「おぉー、すごいことおもいついたぞ!」でしょうか。


今回のフレームワークには、IPCCという(国連サポートの)国際的な科学者グループによる活動を参考にしているようです。こちらも基礎的な話は過去投稿に委ねておきます。
おそらく気候変動トピックで耳にしたことがあるグループではないでしょうか?

ポイントだけ言うと、科学的証拠の評価だけでなく、コミュニティ全体の合意の程度にも基づく、という点です。

結局どんな科学的に確からしい式を考案できたとしても、ドレイク方程式と同じく初期値によってブレが出てしまうので、至極妥当な考えだと思います。あとはそのコミュニティ組成の公平性でしょうか。この選定プロセスも含めてIPCCが参考になっているのかもしれません。

そのフレームワークの中身までは深堀できてませんが、どこかで冷静に(Cold)覗いてみたいと思います。

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