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イグ・ノーベル賞にまたも日本人受賞

イグ・ノーベル賞を聞いたことがあるでしょうか?日本は常連国で今年も順当(?)に選ばれました。

円柱を回す指の使い方、という内容もそこそこ興味深いですが、今回はそもそもこの賞って何?が気になっていたので調べたことを書き連ねます。

まず、正式なノーベル賞とは全く別で、そのパロディです。

元々ユーモア系科学雑誌”Annals of Improbable Research”を編集しているマーク・エイブラハムズが1991年に企画したものです。

「イグ」というのは語感としてやや否定的な接頭語で、元々英語の形容詞に存在する"ignoble"への当て字です。(おやじギャグです)

ただ、単に揶揄するというよりは、基本的には人々に笑いだけでなく考えさせられる趣旨だそうです。

実は今この原稿を書いている間もイグ・ノーベル授賞式がYoutube配信中で、下記から覗くことが出来ます。(同チャンネルで過去のアーカイブも残ってるので、終了後も見れると思います)

まぁ・・・シュールですね・・・。なかなかコメントに困ります。

今はオンラインとのハイブリッドで、過去のオンサイトのみでの授賞式をじっくりと見たわけでないですが、当時の授賞式フォーマットについて書いておきます。

基本的に「登壇者は笑いを取ることが求められ」、初めの1分間がすぎると進行役の小さな女の子が「もうやめて。退屈」と割り込むそうです。
そして彼女を公然と買収(?)することで延長時間を勝ち取るという、なんとも不思議な空間です。

観客もおとなしく聞いているわけではありません。
全員が紙飛行機を作り、投げ続けるのが礼儀(?)で、なんとその掃除係は、ハーバード大学教授のロイ・グラウバー氏が担当しています。
ちなみに、この方は2005年に本家ノーベル物理学賞を受賞している大物の科学者です。レーザー光の研究が専門です。

当時その受賞セレモニーが両方かぶっていたため(多分わざとだと思います^^)、さすがに本家のほうに出席したそうです。


そして、冒頭に触れた通り、日本はなぜか常連国で、世界的に有名な発明品だけをイメージを理解いただくために挙げておきます。

1997年経済学賞:「たまごっち」により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせた
2002年平和賞:犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によってヒトとイヌに平和と調和をもたらした
2004年平和賞:カラオケを発明し、人々が互いに寛容になる新しい手段を提供した

Wikiで歴代の賞リストを見る事も出来ます。

どうでしょう?

ちなみにどれも皮肉ですが、最後のカラオケは、他人の下手な歌を聴くことで寛容を養うことが出来た、と言いたいわけです。

個人的にはこれをして賞に出席したい、とは思いませんでした。
ちなみに、過去にここで講演を行ったのが「ドクター中松」氏です。下記で視聴することが出来ます。

過去に本人も「食べたものと、脳や体調の影響分析」で栄養学賞(時々本家と異なる賞も登場)を受賞したこともあります。

ちょっととりとめがなくなってきましたが、個人的にはこういったユーモアが許されるというのは人類の余裕がある証拠で好ましいと思います。
モノマネされるのはそれだけ本物である証拠、なのかもしれません。
また、個人的には今年の日本人受賞内容は、思わぬ発明を生むにおいを感じます。
なにげない日常の惰性的現象を科学的に解析して、そこから発明が起こる可能性は否定できません。少なくともビジネスではよくあります。

そしてなかには極端の例として基礎科学の発展に寄与するかもしれません。書いていて思い出したのが、以前にも投稿した「猫のひねり問題」です。

ぜひ、笑いも込みで、温かくイグ・ノーベル賞を見守り続けていきたいと思います☺

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