高い知能を持つクジラの秘密
前回触れきれなかったクジラの知能についてです。
言語能力を持つということは、脳が人類と似た認知部位があるのかしら、と思います。実際我々人間同様に大きさや表面積が発達しています。全体の体重比較でみても人類を上回っています。
ではどんな知的な活動を行っているのか?
色々な実験がみつかりましたが、中でもこちらの記事が興味深かったです。
経路積分を行えるクジラ。。。
ややアオリ気味なタイトルですが、実際正確に泳いでいることから否定はできません。
関連ですが、空中で大陸間を正確に移動する渡り鳥は、体内で量子現象がおこっており、それが地磁気を検知、我々の道具でいうコンパスの役割を果たしているのは有名な話です。
クジラが脳の中で数学計算に等しいことを行っているというわけですね。
ただ、このクジラの脳の構造は、推論ではないという説も登場しています。
具体的には、水中特有の熱エネルギー獲得のため、という仮説です。記事を紹介します。
哺乳類にとって、脳を構成するニューロンには、通常の体内熱と別に熱によるエネルギー供給が必要とのことです。なんとなく人間の脳はエコ(約20W)というイメージがありましたが、生物種比較でみると別途エネルギーを要しているのは興味深いです。
これはこれで深堀りしてみたくなりました。
もちろん、推論か熱エネルギーか、の二者択一の問題ではないので、両方の可能性もあります。
人類はAIを開発していますが、別の呼び方に
Augment Intelligence
というものがありました。もともと持っている能力を拡張するというイメージです。
そして今回の動物の知能は
Animal Intelligence」
と名付けると、この3つのAIがどのように連関し合うのか?
比較AI学、という学問分野があっても面白いのでは、と感じた今日このごろです。
また、クジラや他の動物の知能で面白い研究があったら紹介してみたいと思います。