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日本は異端を誇る国?:2024年度イグ・ノーベル賞をまるっと眺めてみる
2024年度のイグ・ノーベル賞について、以前触れました。
他の受賞内容も面白そうだったので、今回はそれをまるっと紹介したいと思います。今年はニコニコ動画で字幕付きで放映しているので、ぜひ興味ある方は受賞動画もお勧めです。この賞全体の雰囲気が楽しめると思います。
<第34回イグ・ノーベル賞一覧>
平和賞:
生きたハトをミサイルの中に収容して、ミサイルの飛行経路を誘導する実験。この研究は、動物の行動を利用して、軍事技術を開発する可能性を示唆しました。
植物学賞:
植物が隣にある人工のプラスチック植物の形を模倣する証拠を発見。植物がどのように環境に適応するかを明らかにしました。
解剖学賞:
北半球にいる人の頭髪は、南半球のほとんどの人の頭髪と同様に、時計回りか反時計回り方向に渦巻いていることを明らかにしました。
医学賞:
痛みを伴う副作用のある偽薬は、痛みを伴う副作用のない時よりも効果的であることを証明。
物理学賞:
死んだマスも生きているマスのように遊泳能力があることを実証
生理学賞:
多くの哺乳類が肛門で呼吸ができることを証明(こちらが日本人受賞)
確率学賞:
コインを投げ続けると、最初と同じ面が出る傾向があることを、35万0757回(!)の実験で証明。(ただ学習効果はあり、その偏りは少なくなる)
化学賞:
酔っ払いとシラフのミミズをクロマトグラフィーで分離する方法を開発。ミミズが酔っ払うとどのように行動が変化するかを明らかにしました。
人口統計学賞:
長寿の人々は、出生記録や死亡記録が不正確な場所で暮らしていることを発見。長寿の秘訣は遺伝子だけでなく、環境や生活習慣にもあることを示唆しました。
生物学賞:
牛の背中に猫を載せて紙袋を爆発させ、牛がいつどのように乳が出るかを調べた研究。なお、猫は途中で実験には不要と判断して取り除いたそう。
個人的には最後の実験に爆笑してしまいました。
さて、今回で18回連続となった日本人受賞ですが、実は過去のイベント主催者へのインタビューで回答している箇所がありました。記事を引用します。
エイブラハム氏によれば、継続的に受賞しているのは日本と英国で、共通項があるという。
「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本と英国には誇りにする風潮がある」
おそらく日本人からすれば真逆のイメージを持っていたかもしれませんが。
日本は奇人・変人を誇りにする国ですよ、と声を大にして締めくくりたいと思います。受賞者の皆様本当におめでとうございます!