ワールドコインという表(BI)と裏(AI)
以前に、ChatGPT運営企業のCEOとして著名なサム・アルトマンの他の活動について紹介しました。
この時は、まだ正式始動しておらず先行きが見えなかったので触れなかった別の活動が、ついに始動しました。
既に多く記事が出ていますが、そのうち1つを引用します。
サム・アルトマンが目指す理想を上記記事より引用します。
BI(ベーシックインカム)は、この近年AIとセットで語られることもよく耳にするようになりました。今回も個人認証にパターンマッチングを使うので広義のAIともいえます。
政府関係者からもBIの試験的な導入を議論すべき、との論調もちらほらと目にします。
賛否両論が今でもおこっており、否定でよく聞くのは「労働意欲を失ってしまう」という意見です。
ただ、実際に過去BIを実験的に導入してそれを反証する結果になったようです。
実際にイングランドもこれから試験導入しようとしています。
これだけ書く、もし今後成功例が増えると冒頭のアルトマンの認証技術も期待できる?・・・というのは少々飛躍です。
冒頭の記事は、BIよりAI、特に個人のプライバシーを侵害してるのではないか?という主旨です。
日本の個人情報保護法では、個人を特定するデータを許諾なしには管理できないわけですが、EUではもう少し厳しく法律で縛っています。
ギリギリなのが、今回収集する生体認証で使う個人データが「眼球の虹彩」です。タイトル画像がまさにワールドコインの認証機器です。
実は今行っている(2023/8/22時点)実証の契約書には、虹彩以外の記載が入っているのが問題視されています。
具体的には、ユーザーの身体や顔、目の高解像度画像の撮影、さらに、ワールドコインのデータ同意書には、「非接触ドップラー型レーダーによる心拍や呼吸などの生体信号の測定の実施」も記されているそうです。
こうなってくるとやや不安ですが、まだ互いの意見が食い違っているようなのでこれ以上の言及は避けておきます。
代わりに、虹彩の個人認証方法について触れてみます。
このアイデアは古くからありました。個人ごとにその模様が違います。
こちらのデータによると、ある程度の高画質データが取得できれば、指の指紋認証と同レベルの精度にまで育っているようです。
しかも、指紋は長年酷使すると使えなくなる時があるそうですが、虹彩はそういったことが起こりません。
実社会では個人的にまだ見たことがないですが、映画でセキュリティの高い施設に入るシーン(金庫とか)でたまに見かけますね。
いずれにしても、AIでBIを実現するというアイデアを否定するわけではないですが、安全だけでなく安心も心掛けてほしいです。
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