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宇宙をつなぐ数学から学ぶ科学技術へのスタンス

以前に、数学の超難問の1つ「abc予想」を日本の数学者「望月新一」教授が解いた(論文が専門誌に掲載された)ニュースを紹介しました。

タイトルが大げさと思うかもしれませんが、望月氏が提唱した理論を「宇宙際タイヒミュラー(以下IUT)」と呼ぶので、決して間違ってはいないわけです。

ちなみに、ここでの「宇宙」というのは1つの数学体系を指し、それらが複数存在して(こちらでは1+1=2、あちらでは1+1=4というイメージ)互いに通信ルール(プロトコル)を決めてやり取りできる理論です。(理解していないまま書き連ねています☺)

前回の投稿ですっかりファンになり、以降もIUT理論を取り巻く動向は追っかけていたのですが、大きな動きがあったので今回はそれを紹介します。

なお、お題のabc予想とその解となったIUT理論自身については、上記投稿以外にも検索すると豊富に解説サイトがありますので、ここでは説明を割愛します。

もし数学が好きでない方であれば、イメージだけでも感じられる下記動画をお勧めします。

で、このIUT理論。もう解いたから終わりでしょ?と思っている方もいるかもしれませんが、さにあらず。

数学界(特に数論専門)の若き天才ピーター・ショルチェという方が、いまだにIUT理論に否定的なスタンスをとっており、その派閥(?)も同調して奇妙な膠着状態になっているようです。

論理に厳しい数学の世界なので、〇か×かだと思っていたのですが(すでにレフリー査読を通過して専門誌にも掲載されてます)、IUT理論で用いられた手法が斬新すぎて、数学界でも非専門分野の方では議論がかみ合わず今に至るとのこと・・・。

これは数学に限らずですが、最先端の研究になると同じ分野でも相当タコツボ化して、お互いの成果を理解するだけでも困難になっているようです。

例えば上記のピーター氏も、望月氏と同じく数論の専門家でありながら、IUT理論で不可欠な遠アーベル幾何学は専門外なため、うまくかみ合わないのだそう。

望月教授は、自身のサイトでIUT理論を理解してもらうための発信は相当昔から行っており、つい最近2023/8/23にもこちらで発信しています。

上記は英語で書かれていますが、数学の解説ではなく(事前知識は不要)シンプルな主張をしています。

ちゃんと数学のルールに則った議論をしよう」と。

これらが、(長くなりましたが)今に至る経緯です。

今回紹介したいのは、この状況を打破しようと有志が立ち上がって、IUT理論を取り巻く淀んだ空気を入れ替えようとしています。

何かというと、「宇宙際幾何学センター(Inter-Universal Geometry Center; IUGC(仮称)」立ち上げと、IUT理論に白黒つけた人へ賞金を出すというコンテストです。(100万ドル!)

前者の補足をすると、2025年に開設を予定しているオンライン大学「ZEN大学」の研究機関として位置付けられます。

IUGCでは、もちろんIUTを学びますが、その過程を通じて異分野で活躍するイノベーターやパイオニアから学ぶことも意識しているようです。

今回の件は、今後の科学技術への向き合い方で示唆的かなと感じてます。

これから科学技術がさらに高度化すると、よりタコツボ化が進み、専門家でさえも非科学的なスタンスをとるリスクがあります。(IUT理論で起こっているように)

私のような非専門家は、どうしても「専門家」を頼りにしてしまいますが、うのみにせず、最低限のリテラシーは必要になっていくのかなと思います。

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