コアラが絶滅危惧種に指定されました
お菓子になるほど日本人には愛着が深いコアラが絶滅の危機にあるようです。これはまったく知らなかったので驚きです。
要は、
森林火災や開発による生息地の減少、干ばつ、病気などの影響を受けて、2001年には18万5000匹いたが、21年には9万2000匹にまで減少したため、コアラを「絶滅危惧種」に指定した、
とのことです。
2021年にも、カンガルー島で東京都面積相当の火災が取り上げられたのを思い出しました。
この時は偶発的な火災としか見てなかったのですが、この数年特にオーストラリアでは森林火災が国として問題になっているようです。
そういえば、以前オーストラリアに訪問したとき、大半の地域で個人の花火が禁止されており、自然発火の危険性があるから、と言われた記憶があります。
上記記事では、2020年に史上最高気温48.9℃を記録したとのことで・・・これはやむを得ないかなと思います。
個人的に気になったのが、コアラの餌となるユーカリは、油分を含んでいて火災助長の一因になっているとのこと。
ちょっと気になったので調べてみました。
下記記事によると、コアラの先祖である「ディプロトドン」がユーカリを食べ出したそうです。
あくまで仮説ですが、当時増えすぎて食糧難に陥ったため、争いを避けるべく木の上でユーカリの葉を食べだし、今に至った、というものです。
個人的にはリアリティを感じます。実は、コアラは動物のなかで最も睡眠時間が長いことでも知られており、その時間なんと「22時間」です。
ユーカリの葉は毒性があるため消化に時間がかかり、かつお世辞にも栄養価が高いとはいえません。
省エネのため睡眠を長くとった、と考えるとしっくりきます。そう考えると、動物園でコアラが寝てても優しくみれますね。
そんなコアラの先祖ディプロトドンが誕生したのは160万年ほど前、ホモ・サピエンスの先祖「ホモ・エレクトス」の時代と重なります。
そしてWikiによると、ディプロトドンの絶滅には先住民「アボリジニ」が関わった説もあります。(絶滅時期と上陸時期は確かに近いです)
現在の気候変動が、どこまで人為的な影響によるものかどうかは難しい判断が要求されます。
ただ、その古代と現代の因果も踏まえて行動することも重要だと感じます。
「生物多様性」の問題は以前から叫ばれてはいますが、今回のように愛着のある動物まで含まれると意識がさらに高まります。
コアラのほかにどういった絶滅危惧種がいるのかを調べてみました。
2019年末時点での、IUCN(国際自然保護連合)がレッドリストと呼ぶ絶滅生物危機状況がWWFの記事で要約されています。
数もそうですが、リストには「オランウータン」や「トラ」など我々にとってなじみの動物も含まれていました。
日常生活ではなかなか接点がないですが、こういったニュースは今後も考える、そして行動できる材料にしていきたいと思います。