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OMEGAも巻き込んだ宇宙のお掃除活動

「イノベーションは組み合わせの妙」といわれますが、こんな意外な組み合わせが発表されました。

??? OMEGAといえば、あの高級時計メーカーです。(日本公式サイト
しかも、「再び」と書いてるので、今回が初ではないようですね。

歴史上はじめて人類が月に到着した「アプロ11号」計画でも、宇宙飛行士はバックアップのために腕時計をはめていました。実はそれが「OMEGA」です。彼らのYoutube公式チャネルで、その経緯を簡単に説明しています。

そんな宇宙開発を長年支援してきたOMEGAは、宇宙を通じた社会(地球?)貢献として今回の宇宙清掃の支援に名乗りを上げました。

次の疑問です。そもそも「宇宙を清掃」する必要はあるのでしょうか? 

実は宇宙ゴミは「スペースデブリ」と呼ばれ、すでに関係者にとっては深刻な問題と認識されています。
ESA(欧州宇宙機関)によると、1cm以上の大きさがあれば人工衛星にダメージを与える可能性があると述べています。
宇宙ゴミ清掃企業ClearSpaceによると、現在地球の周囲には直径10cm以上の人工物が3万4000以上も周回しているそうです。ちょっと驚きです。

ここで言う「ゴミ」とは、人類が人工衛星打ち上げ・廃棄など宇宙開発の過程で出した人工的なものです。
下記の写真を見ると、今の深刻な状況が視覚的にわかります。

「ゼロ・グラビティ」という映画は、まさにこの宇宙デブリの衝突が物語の発端になっています。

映画の世界だけでなく、現実でももはや無視できる範囲ではないようです。2021年にもロケット残骸衝突のにニュースがあり、私の周囲でも話題になりました。

冒頭記事で取り上げられた清掃企業ClearSpaceだけでなく、実は日本企業もこの分野大活躍をしており、「アストロスケール」という会社です。

2013年にこの分野で創業し、すでに国際的な機関からデブリ除去を正式に依頼されています。

2021年には、ELSA-dと呼ぶ清掃の実証機が打ち上げに成功し、目下そのテスト運営中です。
仕組みですが、磁力を活用して引き寄せて捕縛するもので、こちらの資料で日本語による説明があります。非回転状態から、徐々に複雑な動きをしているデブリを除去するプロセスのようです。ぜひ成功してほしいです。

もう少し直感的に知りたい方は、ぜひアストロスケールYoutube公式チャンネルにあるこちらの動画を視聴ください。

宇宙と聞くと、どうしても新しい天体や地球外生命体というロマンだけを追い求めてしまいがちです。
ただ、それだけでなく、宇宙空間でもすでに地球同様「持続可能性」を考えなければいけない時代に来てるのを痛感させられます。

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