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イーロン・マスクの次なる夢は天王星?

ついに次期政権であのイーロン・マスクが政府効率化省トップに就任することが決まりました。

イーロンは、いわゆるシリアルアントレプレナー(連続起業家)で、利益相反などこれらの事業運営がどうなるのかは(追っかけの一人として)気になります。
参考までに、過去の彼の遍歴(?)が分かる投稿を載せておきます。

イーロンの夢は、過去は「火星」でしたが、最近はバージョンアップされて「天王星」になっています☺

はじめ聞いたときは、ジョークだと思いました。

それだけ天王星というのは我々人類が移住する候補としては、そこまで注目されてませんでした。あえて言えば、昨年その惑星に水があるという可能性が報道されたことはあります。


ところが、最近思わぬ論文が投稿されました。

砕いて解説します。

そもそも現在の天王星に関する情報は、1986年にボイジャー2号が近傍通過した時の撮像によるものです。

そのデータでは、異常に偏った磁場分布が観測されました。ざっくり言えば、ある空間は異常に強く、逆に他の空間は空っぽのように見えたというイメージです。

ところが、この結果が「たまたまそのときは太陽風が強かったから」というのが今回の論文の主旨です。

「え?」とおもわず二度見してしまう内容です。

太陽風とは、名前の通り太陽から受ける圧力で電気を帯びた微粒子が主な構成要素です。地球でも人工衛星の不具合などその影響は無視できません。こちらは過去投稿に委ねておきます。

論文によれば、ボイジャーがあと1週間ほど早くそこを通過していたら、太陽風が磁場を動かす圧力が20倍低くなり、おそらくその偏った分布は大きく変わっていただろうと推測しています。

今回の論文は、あくまで過去データがあてにならないことを主張しています。これは途中で触れた天王星の衛星調査にも関わってくるので(磁場による間接的推測)、これからの探査計画に反映されるのだろうと思います。

気を付けたほうが良いのが、一般メディアでも「天王星で生命可能性」という見出しをこの数日だけで見かけました。

おそらくはこの論文が尾ひれをついたのだろうと思いますが、そこまで話をもってくのはまだ飛躍すぎます。

それにしても驚くべきは、それを見越したかのようなイーロンの「天王星」発言です。

もちろん論文提出が最近なだけで、その内容は以前から知っていた可能性もありますが、とにかく「持っている」方だなぁと改めて痛感したこの頃です。

そんなイーロンが来年からの新役職で、米国政府支出をどのように探査するのかは、なかなかの見所ですね。

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