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地上と宇宙でのハロウィン

以前に、ISS(宇宙ステーション)で感謝祭(サンクスギビングデイ)を祝う話をお届けしました。

まもなく今年も感謝祭を迎えますが、その前に米国ではおなじみのハロウィンが10/31に行われました。

上記を読むと、元々はアメリカもキリスト教も関係がない、古代ケルト人の信仰(多神教)によるもので死者が一時的に現生にもどってくるのを祝う風習だそうです。
それが、ローマ帝国がキリスト教を認め、その布教の過程で徐々に統合し、今の形態になったとのこと。

元々多神教であることや盆の風習に似ていることから、なんとなく日本とのシンパシーを感じますね。

その日本でもいつの間にかハロウィン当日での仮装パーティーが若年層中心に盛り上がっていますね。そのメッカである渋谷では厳戒態勢の効果もあってか、特にトラブルは起こらなかったようで何よりです。

さて、冒頭ふれたISSですが、こちらも毎年のごとくハロウィンのための仮装パーティを行っています。

NASA公式ブログで過去の仮装ハイライトを写真付きで紹介していました。

ぜひ写真だけでも眺めていただきたいです☺

すごいのは、全てISS内の材料でコスチュームを制作したことです。(まぁ地球に気軽に取りに行けないのである意味当たり前ではありますが)

このなかで、写真として最も印象的なのは、若田光一氏も映っているスーパーマリオです。

NASAブログ内の画像

そして、写真はないですが一番印象的だった投稿はこちらです。

「ハロウィーンの日にISSで奇妙なことが起こっていました。アキが死から蘇りました(それとも私たちの観測窓から?)(Strange things were happening on ISS for Halloween. Aki rising from the dead (or is it from our observation window)」

その時に投稿したと思われる写真も見つけました。

Return of an Aki

この手は(投稿が事実なら)日本人の星出彰彦氏で、死の世界から戻ってきたようです☺

この描写は、前述の古代ケルト人の元々の風習をなぞっているようで、もしかしたらハロウィン由来に詳しい人が同乗者にいたのかもしれませんね。

しかも、それが古代ケルト人の伝統風習が似ている日本人が死者の役割を演じるという奇縁。そうみるとこの手が味わい深く鑑賞できます。

ちなみに、古代ケルト人は宇宙含めた自然への崇拝を重んじていたといわれています。そして繰り返しですが、死の世界と現生との行き来も信じていました。

そう考えると、宇宙空間でもハロウィンを祝うという行為は、あるいみ原点回帰なのかもしれません。

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