年末年始になると、今年を振り返る記事が増えますね。そのなかで、こちらの記事が目に留まりました。
「ナイスステップな研究者」という響きが、お堅いイメージのある文科省団体に似つかわしくなく新鮮でした。発表資料から抜粋します。
どれもそそりますが、あまり接点がなかったという意味で、最後の言語学の研究が気になりました。
古代言語をデジタル保存してAIで解読することで、消滅危機にある言語の保存と古代の解明に取り組んでいます。ここでのAIはやはり今の主流の深層学習を使っているとのこと。
古代文書をAIで解明しようとするプロジェクトは、以前にも紹介しました。
ただ、宮川氏は古代に限らず、現代日本での消滅危機言語(方言含む)のデジタルアーカイブにも取り組んでいるそうです。
確かに同じ言語でさえ、時間と空間が離れていれば通じないこともありますね。しかもその言語資源を国際的にオープンに共有できるような互換性のある仕組みも開発しています。
すっかりどの分野でもAIの活用が当たり前になった感があります。
どんなに進化してもAIはあくまで道具なので、今回のような「言語の時空間を保つ・繋ぐ」手段はよいモデルケースですね。
改めてナイスステップな皆様、受賞おめでとうございました。