躍動する月へのラストワンマイル
「ロシアとインドが月面着陸競争真っ最中」なことをご存じでしょうか?
実はロシアが数日先んじて月面着陸に踏み切ったのですが、残念ながら墜落したようです。
なんとロシアの月面着陸は、1976年ぶりの挑戦だったようです。
この件についてロシアは結果だけを最小限に伝えており原因が全く分かりません。少なくとも事前に通信問題があったようです。
完全な推測ですが、ここまで前回から時間をあけると、もしかしたら当時の成功ノウハウに関する技術継承の問題もあったのかもしれません。
そして今度は2023年8月23日、インドが月面着陸に踏み切ります。
こちらについては過去にも触れたので引用にとどめておきます。
インドはロシアと違い、前回のチャレンジは2019年なので、その経験をもとに(おそらくは同じ布陣で)改善していると思います。
今回はそれ以上の憶測は避けて、近々その結果が出たときに紹介したいと思います。
さらに2023年は月面着陸ラッシュが続きます。
まずは上記記事でも触れたとおり日本のロケットで月面探査車SLIMが到着する予定です。こちらは過去何度も触れたのでそれ以上は割愛します。
もう1つ個人的に注目しているのが、今秋に予定しているイベントです。
こちらは、上記と異なり国家でなく「民間」の挑戦です。
まずは日本のYAOKIという探査車です。
名前から想像つくかもですが、おそらくは「七転び八起き」からとったのでしょう。(裏はとってません・・・)
形状を見るに、コンパクトなのもそうですが、どんな体制でも動きそうなイメージです。まさに名は体を表すですね。
そしてこの探査車を月面に運ぶのが、民間の月面輸送を主な事業とするIntuitive Machinesです。今のところ11月中旬にSpaceXのロケットで地球を発つ予定です。
YAOKIがらみで補足すると、元々Astroboticsという同業態企業とも数年前に契約していたのですが、ロケット側の都合で待ち状態でした。
細かい経緯は分かりませんが、今のところはIntuitiveのほうがはやく到着する予定です。
まだ覚えている方は多いと思いますが、史上初を日本の企業が目指していました。
ispaceという企業で、今年の3月にチャレンジしました。過去の投稿を引用しておきます。
今回の経験をもとに2024年に再チャレンジする予定ですが、今回のライバルの挙動は意識しているだろうと思います。
2023年は日本の干支でいえば「ウサギ」です。日本中心の表現ですが、まさに月面が躍動している年になりそうでワクワクします。