月面に暗号資産を運ぶ?
昨年、日本の宇宙ベンチャーispaceが、民間初の月面着陸にチャレンジしましたが残念ながら着陸がうまくいきませんでした。
1つだけ過去記事をはっておきますので、関心のあるかたはこちらで。
競合が米国の2社で、Astrobotics TechnologyとIntuitive Machines社です。
一歩先立つのがAstroboticsで、予定では1月8日に地球を離れる予定です。Intuitiveは現時点では1月12日以降ですが、こちらのほうが到着までの日数が短いので、最終的に月面にどちらが早く着くかは全く読めません。
トップバッターAstroboticsのプロジェクトを紹介した記事を引用します。
タイトル画像が実際の月着陸船で「ペレグリン」と呼びます。
21世紀になって、NASAは近場の宇宙開発は民間に委ねる方針に変え、それで一気に躍進したのがイーロン・マスクのSpaceXです。
上記でも触れてますが、物質そして人を宇宙に送る役割をSpaceXをはじめとした民間企業にシフトしています。
そして、月面輸送でも同じ動きがありCLPS(Commercial Lunar Payload Services)イニシアチブと呼ばれます。
NASAが発注した輸送品はすべて科学調査のためですが、他の積み荷は結構ユニークなものが含まれています。
その1つがMoonBoxesと呼ぶ文字通り箱で、この中にバラエティに富んだものが入っています。
どうも地上輸送のDHL社が企画したようですが、公開されている範囲で列挙してみます。
デジタル アート ギャラリー
世界中の 80,000 人の子供たちからのメッセージが入った夢のカプセル
遺骨(ジーン ロッデンベリーなどSF「スタートレック」関係者)
暗号資産
最後だけ???でした。
この暗号資産はドッジコインで、一時期イーロン・マスクが紹介して話題になりました。
この柴犬がドッジを意味しており、象徴的なキャラです。
当然輸送費用がかかりますが、それはドッジコインコミュニティで募ってあつめたそうです。言わずもがなですが実物はないのでわざわざそのために通貨っぽいものを開発したそうです。
理由がきになるところですが、遊び心かなと思います。
というのも、暗号資産では古くから、月まで届きそうな勢いで高騰することを「To the Moon」と呼ぶことがあり、それにひっかけて企画したのでしょう。
実は、それより前にも、近いことを計画しています。1つ紹介記事を。
ぜひ中身を読んでほしいですが、こちらは宝箱を置くプロジェクトです。
この宝箱は「Nakamoto_1」と名付けられ、月に到達した最初の宇宙旅行者がウォレットの秘密鍵を入手することで解錠し、ビットコインの報奨金を獲得できるようになる仕組みです。
といった宇宙開発にもこんな遊び心のあるプロジェクトがあることを知ってほっこりした今日この頃です。