赤色矮星の新発見:生命の可能性を秘めたグリーゼ12惑星
地球外生命体は、常識的に考えると恒星を回る「惑星」に存在すると考えられています。
その中で、最近わずか40光年離れた場所に地球とよく似た惑星が見つかりました。紹介しているサイトを載せておきます。
グリーゼ12と呼ばれる赤色矮星(比較的小さくて低温) に属する惑星グリーゼ12bとよばれ、大きさはほぼ地球や金星とほぼ同じです。
この恒星は太陽よりエネルギーが小さいので、わずか1千万km程度の楕円軌道を描きます。そのため、太陽を1周するのにわずか13日(地球での日数)です。季節の移り変わりがせわしないですね。。。
記事内にあるとおり、生命が存在出来る領域を「ゴルディロックスゾーン」と呼びます。童話「3びきの熊」に出てくる両極端の間のちょうどよい塩梅の熊の名前からとっています。
別名「ハビタブルゾーン」とも呼ばれ、こちらのほうが知名度は高いかもしれません。
上記Wiki内の図を引用してみます。
ここに載っている名称は惑星です。一見覚えにくそうですが、基本的には恒星の語尾にアルファベット連番をふる習わしになっています。
おそらくこのうち有名になったのは、TRAPPISTかもしれません。こちらも今回見つかった惑星と同じ距離だけ地球から離れています。
過去にも触れたので詳細に感心がある方はそちらで。
ただ、後日のジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡の調査によって、残念ながらこの惑星系の一部(b)には(生命には必須の)大気が存在しないということが分かりました。
上記記事によると、今回見つかったグリーゼ12bに大気がある可能性は、どうも低そうです。
ただ、今回期待されているのは、恒星が「赤色矮星」であるという点です。
我々が所属する天の川銀河では、大半が(太陽と同系でない)赤色矮星で、その周りにある惑星の生命探索には意義があるようです。
なぜかというと、「恒星の寿命が長いからそれだけその惑星に生命が存在する可能性が高い」からです。
具体的には、太陽の寿命は約 100 億年ですが、赤色矮星の寿命はその数十倍、あるいは数百倍にもなると予測されています。
ということで、この惑星群の研究が進めばもしかしたら超大先輩の生命体がみつかるかもしれません。
まだまだ地球外生命体探索にはロマンが満ち溢れています。