宇宙から見た皆既日食
先日、米国で皆既日食が観測され、各地で盛り上がったようです。
皆既日食については、古代史に影響を与えていたのでは?という話をしました。
ようは、九州のほうが皆既日食に気づきやすかったのでは?という話です。
ただ、一応補足しておくと、その理論的根拠となる「自転の速度」は現代でも微妙に変化しており、つい最近も見直しの動きがあります。
気候変動が自転速度にすら影響を与えているかもしれない、と聞くとなかなか・・・ですね。
話を強引に明るい話題に戻します。
今回の皆既日食について、NASA公式サイトでもこの天文ショーを紹介しています。(タイトル画像も下記本文内の図より引用)
現役の宇宙飛行士が子供達と遊んでいる光景は素直にほっこりしますね。
今回は、太陽から流れ出すピンク色の光もみれたようです。
これは「プロミネンス(紅炎)」と呼ばれ、強い磁力によって太陽の上に浮遊する不安定なプラズマの雲です。
日食中に発見されたプロミネンスは、地球そのものよりも何倍も大きかったようで、なかなかレアな現象ですね。
あと興味深かったのが、ISS(国際宇宙ステーション)からの観測も行っていたことです。
ISSは高度500kmにたたずんでおり、そこから皆既日食を見るとどうなるのか?
答えは、地球上に影が横切る、という感じです。下記引用。
この月の影が、時速約 3000kmで地球を横切って移動します。
リアルタイムで、ISSにいる宇宙飛行士たちは観察していたようです。こんな巨大な黒い影が動く様子を見ると、自分だったら畏怖してしまいそうです。
こういった画像・動画を見ると、いつかは体験したい・・・ですがなかなかめったに起こらないため我慢が必要です。
が、結構経済的な効果もあるようです。
とある民間調査会社によると、アメリカ全体でおよそ60億ドル(日本円でおよそ9000億円)の経済的効果になると試算しています。
ある意味お祭りとしてとらえるといいかもしれませんね。
で、次に起こる時期ですが、NASAや日本の国立天文台によると、アメリカ本土で次に皆既日食が見られるのは20年後の2044年、日本では11年後の2035年だということです。
じっくり11年をかけてこの天文ショーをどう盛り上げるかを考えてみたいと思います☺