ドローンの覇者DJIが更なる進化
ドローンは日本含めて幾つかの国で規制緩和が進んでいます。
以前にもそれについては軽く触れました。
では、メーカー別で見たときに市場シェアは?と聞くと、実は明らかな「覇者」といえる企業があります。
それが「DJI」です。
下記の調査機関によると、2021年末時点で、なんと世界市場シェア7割を誇ります。米国市場だけで見ると76%です。
ドローンに直接的に関係する方々にとっては既におなじみですが、そうでない方にとっては知名度が低いかもしれません。というのもの、まだDJIは未上場企業で株の公には売買は出来ません。
未上場ということでなかなかそのベールの中を見る事は出来ませんが、一般向けドローン市場を開拓した、といえるほど2006年創業からの先駆者です。
勿論先行者優位だけで安穏出来る市場ではないので、製品のコスパが優れているのは言うまでもないです。
DJIのドローンのうち、売れ筋なのがMavicシリーズ(特にPro)で主に個人向け上位機種として評価されています。
2022年9月27日に、ついにDJIが産業向けシリーズの発表を行いました。
ところで、DJIの本社は中国の「深セン」です。
と聞くと、あぁと感じる方はいるかもしれません。「中国のシリコンバレー」として、特にハイテク系ベンチャー支援などでは超がつくほど有名な都市です。
知り合いで深センに行った人に聞くと、ガンガンドローンを飛ばして実証実験をしており、それが現地では受容されているようです。
これはドローンのような実証が必要な商材では貴重だと思います。
深センについては、つい最近こんな発表をして気になっているところです。
そして、この創業の地深センで、つい最近DJIが本社をリニューアルして、それもまた話題を呼んでいます。
DJI提供の写真を張り付けます。タイトル画像も同じくCreditはDJI。
空中に浮かんでいるように見えませんか?これは意図的で、まさにDJIならではの工夫です。(勝手ながら耐震構造が不安に感じましたが、トラス構造になっているそうです。うまく設計してますね)
DJIの正式名称は、「大疆创新科技有限公司」(Da-Jiang Innovations Science and Technology Co., Ltd.)で、直訳すると「国境なきイノベーション」だそうです。
日本にかぎらず、ドローンは中国・アメリカなど主要市場では規制緩和が進んでいます。
そしてドローンはバッテリー・制御工学・AIの進化とも繋がって進化のスピードが速く、今回のDJIの産業向け展開の発表はさらにその用途に拍車がかかるかもしれません。
DJIをはじめとしたこれからのドローンの位置付けには注目していこうと思います。
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