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今週の営業と、これぞ

店番をしていると時に心底寒さに襲われる新駒書店の冬がはじまりました… 。この冬もなんとか乗り切りたいと思います。今週も通常営業予定です。よろしくお願いします。

水、木、金 11:30 - 16:30
土 10:00 - 16:30


古本屋で何冊も同じ本が出るというのもおかしな話ではあるのですが、見つけたら手に入れて並べるたび、必ず誰かの手に届いていく本というのがあります。

内田洋子『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』方丈社

もそのひとつ。

きっと店との相性なんだろうと思うのですが…  このたびようやく読めて、しみじみとしました。

1800年ごろから、イタリア・トスカーナの山奥から本を籠に入れて行商していた人たちがいた(正確に言うと、山から取ってきた栗や石を持って村を出て、行商先で今度は本を籠に積みながら売って歩き、冬になるとまた村に戻る)

露天商としての彼らのたしかな目利き、それは出版社も一目置くものだった…

本屋になってからいわゆる本屋本はたくさん読みましたが、これぞ、の一冊でした。

土地の歴史をたて糸に、現在のヴェネツィアにある本屋店主たちとの交流、そこからつながるルポエッセイ。

これからも読み継がれていってほしい本です。

合わせて
『もうひとつのモンテレッジォの物語』

元々こちらを読んでいたことがあり、こちらは教育について心から考えさせられる、そして心揺さぶられる一冊です。

村の歴史を年端のいかない子どもたちが知り、ひとりずつページを担当して、本に仕立てる。

週末の時間も使ってひとつひとつの体験を積み重ねていった子どもたちと、それを担当した先生。
粘り強く取り組むこと、最後はきちんとした形にすること。

前者がこれぞの本屋本であったなら、後者はこれぞの教育の本。

はたして悩みは、この2冊をどうやってどの棚に並べればよいか、ということでしょうか。(J)

#もうひとつのモンテレッジォの物語 #モンテレッジォ

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