霞始靆(かすみはじめてたなびく)
七十二候第五候
今日から七十二候の「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」になります。
冬の張りつめた空気がゆるみ始め、大気の中に水分が増え、
それが水蒸気になり,霧や靄の為に山野にたちこめて
景色がぼやけて見えることがあります。
朝霞、夕霞、薄霞、八重霞、遠霞、
空にたなびく「霞」をその時間や状態によって
美しい言葉であらわしてきました。
『靄』(もや)
今の気象用語では「霞」は使いませんが、「靄」は使います。
物を見分けることができる1km以下の時は霧、1km以上10km未満は「靄」としています。
この『靄』の音読みは『あい』
『靄々』と書いて『あいあい』
『和気靄々』わきあいあい
和やかな気が満ち満ちている様子
和気藹々とも表記されますが
靄々がもやもやとも読めるからでしょうね😅
「菜の花」
二月二十五日は天神さま、菅原道真公の命日。
神前に菜の花をお供えして、
道真公の御霊をお慰めする神事
「菜種御供(なたねごく)」が行われます。
また、伏見稲荷大社では、初午の日に花菜(菜の花の一種)の
辛し和えを食べます。
花の時期には畑を黄色一色に染め上げ、種は灯を灯す油となります。
その力が神聖視されたのでしょうか